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海外サッカー

久保建英いよいよ戦列復帰なるか。マドリー帰還にも逸材が絡んだ気になる動き!?「ペレス会長がクボの復帰を推進」

THE DIGEST編集部

2021.11.19

戦列復帰が迫る久保(左)。周囲からの期待も高まるサムライには、マドリ―のペレス会長(右)も注目している(!?)。(C)Getty Images

戦列復帰が迫る久保(左)。周囲からの期待も高まるサムライには、マドリ―のペレス会長(右)も注目している(!?)。(C)Getty Images

 9月22日に行なわれたラ・リーガ第6節のレアル・マドリー戦で右膝を傷めて以降、長い治療とリハビリを強いられてきた久保建英。現在は、早ければ来月初旬ともいわれている復帰に向けて、トレーニングに励んでいる。

 スペインのラジオ局『COPE』は11月17日付の記事で、久保がクラブの練習場であるシウダード・デポルティバ・アントニオ・アセンシオのグラウンドで、チーム練習に復帰するため、負傷以前のようなフィジカル面を取り戻そうと、チームスタッフとのマンツーマンでトレーニングを行なっているとレポートしている。

 クラブの公式ユーチューブなどで、彼のトレーニング風景が公開されており、そこからも順調に復帰に向けて歩んでいることが窺えるが、チームの10番を背負うMFアントニオ・サンチェスがスポーツ紙『AS』のインタビュー内で、「彼について言えることは少ないが、元気だと思う。復帰へのプロセスを辿っている彼は嬉しそうに見える。できるだけ早く復帰できることを願っている」と、ピッチ上でのパートナーについて言及した。

 久保の復帰時期については、以前にマジョルカの地元メディア『OK DIARIO』が「楽観的に見れば12月4日のアトレティコ・マドリー戦、より慎重になれば年明け1月2日のバルセロナ戦」と報じていたが、『AS』紙は今週末22日に行なわれるラージョ・バジェカーノ戦でも招集が可能だと伝えている。

 また、同じくマドリードのスポーツ紙『MARCA』も「復帰が近づいている」と記述し、間もなく20歳の日本人選手のプレーが見られるというのが、メディアの共通認識であるようだ。

 アントニオ・ライージョ、マシュー・ホッペ、サルバ・セビージャといった負傷者が抱えるチームにとって、可能な限り早期の復帰が待たれる久保。直近の4試合で連続引き分けと決め手を欠いているマジョルカの牽引役として、上位につけていた序盤の状態にチームを引き戻すことが期待される。

 ピッチに戻るために必死の努力を重ねる久保にとって、さらに大きなモチベーションとなりそうなニュースが、彼の所有元クラブであるレアル・マドリーから届けられたようだ。『AS』紙によれば、マドリーのブラジル代表ウイング、ヴィニシウス・ジュニオールが以前から申請していたスペイン国籍取得が今季中に受理される目途がつき、クラブのEU圏外枠に空きができたという。なお、専門メディア『diariogol』は、すでに受理されたと報じている。
 いずれにせよ、これまでヴィニシウス、エデル・ミリタン、ロドリゴのブラジル人3選手によって占められていたEU圏外枠がひとつ空くこと(空いたこと)で、これが久保に“回ってくる”ことは間違いないと、どちらのメディアも見ている。

 とくに『diariogol』は、「アジアの市場の開拓を進めたいフロレンティーノ・ペレス会長がクボの復帰を推進しており、これによって日本からのファンが増え、収入も急増する」とマーケティング面での効果にも言及している。

 同メディアは、久保のマドリー復帰の一方で、現在ドルトムントにレンタルされているブラジル人MFレイニエールは引き続き“武者修行”を強いられると予想するが、『AS』紙などによれば、E・ミリトンロドリゴの国籍取得も来季開幕までになされる可能性があるという。

 マドリーの白いユニホームを身に纏ってサンチャゴ・ベルナベウでプレーするという目標がいよいよ達成される可能性が出てきた今、久保には万全の状態での復帰を果たし、マドリディスタに復帰が待望されるようなパフォーマンスをバレアレス諸島のクラブでコンスタントに発揮することが求められる。

構成●THE DIGEST編集部
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