海外サッカー

「ようやくキョウゴの魅力に気付いた」欧州メディアが古橋亨梧の日本代表での起用法に言及。より多くの出場機会を求める声も

THE DIGEST編集部

2021.11.20

古橋の得点力はスコットランドで証明済み。代表でも、その力を生かしたいところだ。(C)Getty Images

 苦境に立たされながらも、敵地での連戦でふたつの白星をもぎ取ったサッカー日本代表。どちらも最少得点数での勝利だったものの、勝点6を得たのは満足できる結果と言えるだろう。

 それでも試合内容や選手起用には今も疑問を投げかける声が鳴り止まない。特にスタートからピッチに立つ選手の顔触れに関しては最終予選が進むにつれ、首を傾げるファンや関係者から様々な意見が寄せられている。オマーン戦では途中出場の三笘薫の活躍が決勝点に繋がっただけに、控え戦手への視線はさらに熱量を増していくことも明らかだ。

 同じく、ここまで途中交代でのプレーが続いている古橋亨梧にも、先発起用、また長い時間でのプレーを求める反応が海外からも届いている。

 スコットランドでセルティックの情報を扱う『67HILE HILE』では、日本代表のアウェーでの戦いを振り返りながら、自国リーグでプレーする日本人アタッカーのプレーをフォーカスした。

 同メディアでは、オマーン戦の後半、古橋が2トップでプレーしたことについて「オマーン戦の30分の出場でも印象を残した」として、さらに「モリヤスはようやくセルティックのスター、キョウゴの魅力に気付いた」と、その後に日本が決勝点を奪い勝利したことを含め、古橋のプレーや指揮官の采配を評した。
 
 最終予選序盤では、サイドでのプレーが多くみられた古橋は、ここ数試合、トップや中央に位置し、好機を演出している。相手ゴール前での得点に絡む動きは、日本でも、スコットランドでも高く評価されており、同メディアでは「キョウゴは渡欧前のJリーグでも、セルティックでも得点ランキングトップ」と古橋のゴール数にも触れ、得点能力の高さを強調した。

 一方で、日本の選手層にも言及しており「サムライブルーには真の脅威となり得る攻撃の才能が数多く存在する」「モリヤスには良い選択肢が揃っている」として、攻撃陣の層の厚さを指摘。

 ただその上で「それでもキョウゴは、本当にもっと参加すべきだ。なぜならば、彼のポジショニングは、世界中のディフェンダーを欺くことができることを証明している」と、欧州でのプレーを踏まえ、古橋の攻撃センスを讃えている。

 グループ2位に浮上し、いい形で年内の代表戦を終えることができた森保ジャパン。新戦力の台頭もあったアウェーでの戦いは、最終予選を乗り切るために何が必要なのか見えてきたものがあったのではないだろうか。

構成●THE DIGEST編集部