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王者相手に劇的決勝弾の久保建英に各国から賛辞!マジョルカ地元紙は「何年経ってもこのゴールを忘れないだろう」

THE DIGEST編集部

2021.12.06

鮮やかな抜け出しから1対1を制して決勝弾!久保の鮮烈な活躍に賛辞が止まない。(C)Getty Images

 現地時間12月4日(現地時間)、ラ・リーガ第16節が行なわれ、マジョルカは強豪アトレティコ・マドリー相手に敵地で2-1の逆転勝利を飾り、8試合ぶりに白星を手にした。

 2位と14位という大きく順位の離れたチーム同士の対決は、やはり地力で勝るホームのアトレティコが長く攻勢に立ち続け、66分にはマテウス・クーニャの倒れ込んだ状態から押し込んで先制した。しかし、アウェーチームはこれで諦めることなく反撃し、80分にFKからフランコ・ルッソが見事なヘディングシュートを決め、さらにアディショナルタイムに入ったところで、劇的な逆転ゴール。アンヘルの縦パスで抜け出し、独走からGKヤン・オブラクの股間を抜くシュートを決めたのは、74分に交代出場した久保建英だった。

 多くの現地メディアから先発出場も予想されていた復帰2戦目の20歳は、名手との1対1を制した冷静さから一転、感情を爆発させて、仲間たちと王者相手の貴重な勝利を祝福。試合後のインタビューでは、シュートの瞬間に少しナーバスになったことを認め、「最後のタッチはうまくいかなかった」と告白、それでも「勝ち越し点を決める自信はあった」として、「2か月間苦しんだが、良い結果を手に入れられた」と喜びを露にした。
 
 自身のSNSでも、日本語で「ナイスゲーム! 個人的にもチームの勝利に貢献できて嬉しいです。難しい時期に支えてくれた人達に感謝します!まだまだこっから!」、スペイン語では「とても難しいスタジアムでの、とても重要な勝利!! そして個人的にも、ゴールでチームの役に立ててとても嬉しいです」とファンにメッセージを贈った久保について、ルイス・ガルシア・プラサ監督は、「アンヘルが良いパスを出し、久保が決めた。交代で出場した2人が、チームに多くのものをもたらした」と称賛している。

 日本人選手の大番狂わせの演出には、国内外の多くのメディアが反応。マドリードの老舗スポーツ紙『MARCA』は「諦めないマジョルカは、91分に久保のカウンターのおかげで報酬を得た。彼はオブラクを恐れることなく、ワンダ・メトロポリターノで完璧な形で勝利の正当性を示した」「マジョルカがアトレティコに敵地で勝利したのは15年ぶりであり、ヒーローは偉大なヘッダーのルッソ、そしてマジョルカを狂喜乱舞させたクボだった」と報じ、3点満点の採点ではチーム最高タイの「2」を与えた。