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南野拓実の決定機逸を現地メディアは酷評、クラブ公式サイトも言及。一方で「彼を上回る選手はいなかった」と評価する声も

THE DIGEST編集部

2022.01.15

絶好機を逃した南野への風当たりは強いようだ。(C)Getty Images

 現地時間1月13日、カラバオ・カップ準決勝の初戦が行なわれ、リバプール対アーセナルの一戦はスコアレスドローに終わった。リターンマッチは20日に開催予定である。

 本来6日に行なわれる予定だったファーストレグが、怪我人やコロナ感染者の増加によって既定の選手数を揃えられないリバプールからの申し出によって20日に延期となり、リバプールの本拠地アンフィールドでの今回の一戦が先に行なわれる形に。試合は、リバプールが序盤から攻勢に立ち、24分にはグラニト・ジャカの一発退場で数的有利を得てさらにホームチームが勢いを増したが、チャンスはゴールには結び付かず、悔いの残る結果となった。

 南野拓実は同カップ準々決勝レスター以来、公式戦4試合ぶりの先発出場を果たし、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタと3トップを組み、縦横に精力的に動きながらフィニッシュにも絡んだ。後半終了間際に右クロスからのこぼれ球が目前に落ちる決定機を迎えたが、ダイレクトシュートはクロスバーを越えてしまい、同カップの過去3戦に続いて勝利の立役者となることはできなかった。
 
 準々決勝レスター戦では後半アディショナルタイムの劇的弾で殊勲者(PK戦ではウイニングキッカーになりそこなったが……)として多くの賛辞を受けたのとは対照的に、今回は勝利を逃した"戦犯"のごとく酷評する声も少なくなく、日刊紙『Daily STAR』や『Daily Mail』はSNS上の「史上最悪のミス」「どうすればあの距離から外せる?」といったファンの非難の声を紹介。リバプールの公式サイトも「南野は終了間際にホームチームにとっての最高のチャンスを逃した」と綴っている。

 10点満点の採点形式を導入しているメディアを見ると、日刊紙『INDEPENDENT』はフィルミーノらと並んで最低タイの「4」で、寸評では「集中している時は生き生きとし、相手ゴール前では素早いドリブルも披露。残りわずかな時間で勝利のチャンスを逃した」と綴るとともに、元イングランド代表FWアラン・スミスの「落ち着きの欠如、クオリティーの欠如」というコメントを紹介した。