サッカー界でもその名を知られた男による驚きの告白だ。元カメルーン代表MFのアレクサンドル・ソングは、「億万長者になれるなら何がどうなろうとどうでもよかった」とバルセロナ移籍の心境を明かした。
【動画】華麗なパスワークからの豪快弾! アーセナル時代のソングが決めたゴラッソ
名将も認めた名手だった。2005年に18歳ながらアーセナルに入団したソングは、当時の指揮官、アーセン・ヴェンゲルの薫陶を受けてメキメキと台頭。09-10シーズンからは不動のレギュラーとして活躍し、ノースロンドンの名門を支えた。
そんなソングがバルサへのステップアップを果たしたのは12年の夏だ。キャリアの最盛期を迎えていた名ボランチは5年の大型契約を締結してスペインへと渡った。
ただ、シャビやアンドレス・イニエスタ、セスク・ファブレガスら中盤に世界屈指の名手たちが居並んでいた新天地での競争は激しく、満足に出場機会を得られなかった。次第に不調に陥っていったソングは、入団からわずか2年でウェストハムにレンタル移籍。復帰後もバルサに居場所はなく、16年にロシアの古豪ルビン・カザンに完全移籍をした。
キャリアのターニングポイントとなったバルサへの移籍について何を想うのか。現地時間1月16日にNBAのトロント・ラプターズに所属するパスカル・シアカムとのインスタグラムのライブ配信で、ソングは意外なコメントを発した。
「バルセロナからオファーを受けて、俺が契約中に稼ぐであろう金額を見た時に一切の迷いが吹き飛んだよ。引退した時に、自分の妻や子どもたちは快適な生活を送るべきだと考えていたからね。
実はバルセロナのスポーツディレクターと会ったときに、『君は試合にはあまり出られない』と伝えられていたんだ。でも、俺にとって、試合に出られるかなんてことはどうでもよかった。ただ、自分が億万長者になれると分かっていたからだ」
さらに「俺は大物たちと肩を並べたかったんだ。おかげで、好きな時に自分が欲しいものを買って、夜遊びだってできたんだよ」と赤裸々に語ったソングは、自身と同じようにアーセナルからバルサ入りを決めたレジェンドを引き合いに、興味深いエピソードも打ち明けている。
「アーセナルにいた時にトレーニングに行ったら、かならず"キング"であるティエリ・アンリが宝石のような車でやってきていた。それを目にした時から、俺は『なにがなんでも同じ車に乗りたい』と思ってた。だから、バルサに移籍してからディーラーに行って、書類にサインして、自動振替での支払いを手配した。
それでキングと同じ車を手に入れたんだ。今でも忘れられないぐらいに嬉しかったよ。でも、たった2か月以内にその車を返却しなければいけなかった。稼いだ金が全てガソリン代に消えたからね。『トヨタ車をくれ。この車は俺の手に負えない』ってディーラーに伝えたさ」
結局、維持費がかかる高級車ではなく、燃費のいい日本車に乗っていたというソング。34歳となって一線級を退いた現在は、建設業やファッション、地元の学校建設など、故郷のためのビジネスを行なっている。
構成●THE DIGEST編集部
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名将も認めた名手だった。2005年に18歳ながらアーセナルに入団したソングは、当時の指揮官、アーセン・ヴェンゲルの薫陶を受けてメキメキと台頭。09-10シーズンからは不動のレギュラーとして活躍し、ノースロンドンの名門を支えた。
そんなソングがバルサへのステップアップを果たしたのは12年の夏だ。キャリアの最盛期を迎えていた名ボランチは5年の大型契約を締結してスペインへと渡った。
ただ、シャビやアンドレス・イニエスタ、セスク・ファブレガスら中盤に世界屈指の名手たちが居並んでいた新天地での競争は激しく、満足に出場機会を得られなかった。次第に不調に陥っていったソングは、入団からわずか2年でウェストハムにレンタル移籍。復帰後もバルサに居場所はなく、16年にロシアの古豪ルビン・カザンに完全移籍をした。
キャリアのターニングポイントとなったバルサへの移籍について何を想うのか。現地時間1月16日にNBAのトロント・ラプターズに所属するパスカル・シアカムとのインスタグラムのライブ配信で、ソングは意外なコメントを発した。
「バルセロナからオファーを受けて、俺が契約中に稼ぐであろう金額を見た時に一切の迷いが吹き飛んだよ。引退した時に、自分の妻や子どもたちは快適な生活を送るべきだと考えていたからね。
実はバルセロナのスポーツディレクターと会ったときに、『君は試合にはあまり出られない』と伝えられていたんだ。でも、俺にとって、試合に出られるかなんてことはどうでもよかった。ただ、自分が億万長者になれると分かっていたからだ」
さらに「俺は大物たちと肩を並べたかったんだ。おかげで、好きな時に自分が欲しいものを買って、夜遊びだってできたんだよ」と赤裸々に語ったソングは、自身と同じようにアーセナルからバルサ入りを決めたレジェンドを引き合いに、興味深いエピソードも打ち明けている。
「アーセナルにいた時にトレーニングに行ったら、かならず"キング"であるティエリ・アンリが宝石のような車でやってきていた。それを目にした時から、俺は『なにがなんでも同じ車に乗りたい』と思ってた。だから、バルサに移籍してからディーラーに行って、書類にサインして、自動振替での支払いを手配した。
それでキングと同じ車を手に入れたんだ。今でも忘れられないぐらいに嬉しかったよ。でも、たった2か月以内にその車を返却しなければいけなかった。稼いだ金が全てガソリン代に消えたからね。『トヨタ車をくれ。この車は俺の手に負えない』ってディーラーに伝えたさ」
結局、維持費がかかる高級車ではなく、燃費のいい日本車に乗っていたというソング。34歳となって一線級を退いた現在は、建設業やファッション、地元の学校建設など、故郷のためのビジネスを行なっている。
構成●THE DIGEST編集部