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海外サッカー

結果を残しても移籍の可能性は消えず――。南野拓実の現状に英専門メディアは「指揮官からの信頼欠如」を指摘!

THE DIGEST編集部

2022.01.21

クロップは「私たちにとっても、本当に有益」と南野に賛辞を贈る。しかし、現地メディアでは日本人FWのパフォーマンスに懐疑的な目線が送られている。(C)Getty Images

クロップは「私たちにとっても、本当に有益」と南野に賛辞を贈る。しかし、現地メディアでは日本人FWのパフォーマンスに懐疑的な目線が送られている。(C)Getty Images

 リバプールがモハメド・サラー、サディオ・マネという前線の主役をアフリカネーションズ・カップのために欠いているなか、彼らの穴を埋めるべく奮闘を続けているのが、南野拓実だ。カラバオ・カップ準決勝のアーセナル戦でフル出場し、プレミアリーグ第22節のブレントフォード戦では74分から交代出場を果たしている。
【動画】フィルミーノからのプレゼントパス! 南野拓実が決めた汚名返上となるバースデー弾をチェック

 アーセナル戦ではスコアレスで迎えた試合終了間際に得点機を迎えながら、ダイレクトシュートを外したため、現地メディアやファン、OBから批判を受け、その能力に疑問符をつけられた。しかし、ブレントフォード戦では出場から3分でロベルト・フィルミーノとの連係から今季リーグ2点目を決め、27回目の誕生日を最高の形で祝った。

 ブレントフォード戦では先発出場したアレックス・オクスレイド=チェンバレンが足首を負傷(これを受けて南野は交代出場)。ますますユルゲン・クロップ監督の選択肢は狭まり、南野の重要性は増しているはずだが、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「それでも、現状は南野のスタメンを保証するものではない」と、彼の不安定な立場を強調する。

 公式戦16試合で6ゴール、プレミアリーグでは28分間に1点というペースでゴールを奪っている南野。これはティモ・ヴェルナー(チェルシー)、アレクサンドル・ラカゼット(アーセナル)、ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)、ルーカス・モウラ(トッテナム)といった選手を上回るものであるが、同紙はそれよりも、今なおプレミアリーグで1試合20分以上プレーできていない方を重視している。

 同紙の取材でリバプールOBの元アイルランド代表FWジョン・オルドリッジが「ミナミノのチームにおける役割が明確でない」と指摘。「彼は主にカップ戦で起用され、その得点率は高く、非常に良い働きを見せているが、問題はミナミノがどのポジションにフィットしているかということだ。中盤でプレーすることはなさそうだし、ウイングっぽくもなく、純然たるFWという感じでもない。しかし、それでもボックス内では良い状況に遭遇しやすい」と語っている。

 また、アーセナル戦の決定機逸について「残念ではあったが、そのようなミスは誰もが犯してきたものだ」と問題にはせず、「彼がプレーした多くの試合でゴールを決めている」と評価するオルドリッジ。だが、「今後もチームにとって有用な選手なのかどうかは……私には分からない」と本音を明かし、「コンスタントにプレーできていないことが、彼とクロップ監督との関係を示しているのかもしれない」とも推測してもいる。
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