マジョルカの久保建英は今季、前半での負傷離脱があったものの、ここ試合ではスタメン出場を続けるなど、チーム内での定位置確保には成功している。

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　現地時間２月26日のバレンシア戦でも別格の存在感を発揮した。この試合、序盤から果敢な仕掛けを繰り返し、相手DFからのファウルで倒されるシーンが続いた。試合には敗れたものの、ゴールへと向かい続けるアグレッシブな姿勢は、試合後も高く評価されている。

　その上で、現在レアル・マドリーからのレンタルという立場であることから来季以降へ向け、保有元との関係を論じる話題も少なくない。

　スペインメディア『AS』は、久保のレアル復帰の可能性を探り、「クボの居場所」というシンプルなタイトルのレポートを掲載した。

　記事ではレアル・マドリーの来季陣容の予測が行なわれおり、その中で久保についても「2019年夏にマドリードにやってきたこの日本人は、来シーズンもチームの一員になることを望んでおり、クラブはその可能性に好意的な見方をしている」と綴っている。
  　だが「レアル・マドリーにはヴィニシウスとベンゼマがおり、さらにムバッペが加わる可能性が高い」と、主な攻撃的選手の名前を挙げている他、「クボが特徴を発揮する右サイドにはアセンシオ、ロドリゴ、アザール、ルーカス、ベイルを抱え、最も熾烈な争いとなる」として、ポジション争いが極めて困難であると主張。

　さらに「クボがEU圏外の選手のための３つの枠のうちの１つが必要となるが、現在、ヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンという３人のブラジル人が占めている」として、EU圏外の外国人枠の問題も大きいとしている。

　加えて、同メディアは久保やブラジル人プレーヤーのスペイン国籍取得の可能性にも触れている他、「もしこの夏、レアルに戻るのならば、居場所を確保のために様々な面での対応が必要になるだろう。この日本人選手の契約は2024年までとなっており、延長の話は出ていない」と、現状での復帰が難しいと指摘した。

　スペインでの経験を積み上げているものの、やはり現地の評価は厳しいようだ。近い将来、久保建英がビッグクラブでプレーする姿は、見られるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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