現地時間４月３日、ベルギーのジュピラー・プロリーグ33節で、ヘンクが５-０でオイペンに大勝。伊東純也は１ゴール・１アシストの他、先制点となるPKを生み出すなど、大活躍を見せた。

  　代表ウィーク明けの最初の一戦、前線右サイドで先発出場した伊東は、11分にポール・オヌアチュとの連係からドリブルでペナルティエリアに侵入して相手DFのファウルを誘発。オヌアチュのPKによる先制点をお膳立てすると、２点リードで迎えた後半の開始直後、左からのクロスをファーサイドでフリーで押し込んで今季７点目のゴールを決め、さらに68分には右サイドからのマーカーを振り切ってのクロスを中央のブライアン・ヘイネンに合わせてアシスト（今季13回目）もマークしてみせた。

　リーグ主催のファンによるマン・オブ・ザ・マッチ（MOM）投票では、全体の96.15％を占める圧倒的な得票数で最高殊勲者となった日本人アタッカーは、自身のSNSでこれを喜んだ他、「1goal　1assist　PK獲得。リーグ戦、あと１試合で勝てばプレーオフ決まるので、しっかり最後も勝ちたいと思います」と投稿。そんな彼に対して、ヘンクの公式サイトでは活躍ぶりのレポートとともに、「日本代表のスタッフの視線が注がれる中で素晴らしいプレー」と、カタール・ワールドカップを意識した記述も見られた。

　現地メディアからの評価も軒並み高く、日刊紙『HBvL』「伊東は開始１分から、アウェーチームのDF陣にとっての“惨劇”となった。この日本人選手がヘンクの早い時間帯でのリードの礎を築いたことは、偶然でも何でもなかった。オヌアチュとのクレバーなパス交換の後、彼はヨナタン・エリスの伸ばした足によって宙を舞った」と、貴重な先制点の場面を振り返っている。

　放送局『BRF』も「オイペンは試合開始直後から、伊東をコントロールするのに非常に苦しんだ」と綴り、サッカー専門メディア『VP』は「ヘンクの攻撃を先導し、幾度もオイペンに汗を流させたのは、常に危険な存在であり続けた伊東だった。そして彼は11分、PK獲得という形で報われた」と報じた。