４月23日、欧州５大リーグのうちの２つが決着。ドイツではバイエルンが宿敵ドルトムントを３-１で下して前人未到のブンデスリーガ10連覇という大偉業を達成し、フランスではスター軍団のパリ・サンジェルマンがランスに１-１で引き分けて通算10回目のリーグ・アン優勝を果たした。

　前者は今季、ハンジ・フリック（現ドイツ代表監督）からユリアン・ナーゲルスマンが指揮権を引き継いだが、強さになんら変わりはなく、３試合を残して通算32個目のマイスターシャーレを獲得。34歳の若き指揮官は、「バイエルンはチャンピオンに相応しい。今季は簡単ではなかったが、リーガのタイトルでシーズンを締め括れることを嬉しく思う」と、語っている。
  　歴史的偉業に対しては、ドイツ・サッカー連盟（DFB）のベルント・ノイエンドルフ会長が「DFBを代表してバイエルンのリーグ優勝を祝福したい。このクラブの一貫性は非常に印象的だ」と声明を発し、フリック代表監督は「10連覇はこのクラブにとって並外れた成功だ」と古巣を称賛するとともに、「代表選手にとってはネーションズリーグ、カタール・ワールドカップに向けての追い風になることを願っている」と、現在の立場でのコメントを残した。

　また、今季も得点ランキングのトップを独走するストライカーのロベルト・レバンドフスキは「とても良い瞬間だ。ドイツの王者になるのは簡単なことではない。これがどれほど大きな成功かは、数年後に分かるだろう」、キャプテンの守護神マヌエル・ノイアーは「クレイジーだ。誰もがこれを望んでいた」と、それぞれが喜びを表わしている。

　一方、トーマス・ミュラーは「本当に勝ちたかった。ドイツの王者になるのは、最も美しいことだ」と語るとともに、「毎シーズン、リーガを制することは、退屈なことではなく、極めて優れたことだ」とも主張。これは、バイエルンの一強体制となり、リーガのタイトルを独占している状況が「退屈さを高めているのではないか？」との質問に対する答えである。

【動画】国内に敵なし！ バイエルンがブンデス10連覇の偉業を達成