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海外サッカー

宿敵バルサの贔屓メディアは「説明不可能」と驚愕! マドリーがシティ相手の再びの“ベルナベウの魔法”に反響止まず

THE DIGEST編集部

2022.05.05

決勝点を挙げたベンゼマ(右)。マドリーのサポーターも大いに盛り上がった。(C)Getty Images

決勝点を挙げたベンゼマ(右)。マドリーのサポーターも大いに盛り上がった。(C)Getty Images

 現地時間5月4日、チャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝のセカンドレグが行なわれ、レアル・マドリーがマンチェスター・シティを延長戦の末に3-1で下し、合計スコア6-5で4シーズンぶり16回目の決勝進出を果たした。

 敵地での初戦を3-4で落としたマドリーは、本拠地サンチャゴ・ベルナベウではなかなかゴールを奪えないまま終盤に突入し、73分にリャド・マハレズのゴールを許して窮地に追い込まれたが、90分にカリム・ベンゼマの折り返しをロドリゴが相手GKの前で合わせて同点。

 さらにこの21歳のブラジル人FWはダニエル・カルバハルのクロスを頭で合わせて合計スコアをタイにし、延長戦に持ち込む。そして95分、ルベン・ディアスのファウルでPKを得ると、ベンゼマが確実に決め、決勝点をホームチームにもたらした。

 殊勲のロドリゴは「起こったことが信じられず、チームメイトの言葉も耳に入らなかった」「先に失点して、我々はほとんど死んでいたが、最初のゴールで、再び信じ始めた。これまでも、逆転を経験してきた。そして2点目が生まれた」とコメント。一方、CLの歴史において5度目の決勝進出を果たした最初の指揮官となったカルロ・アンチェロッティは、ふたたび本拠地で起こった劇的な結末に対して、自身の見解を示している。

「我々がこうした状況に慣れているとは言わないが、今夜起こったことはチェルシー戦(準々決勝)とパリ・サンジェルマン戦(ラウンド・オブ16)でも起こった。その理由を言わなければならないのであれば、このクラブの歴史が、我々が絶体絶命の状況でも諦めずに戦い続けるのに役立っている」

 各国の多くのメディアが、この一戦を報じるにあたって「魔法」「魔術」という単語を多用しており(アンチェロッティ監督自身、チェルシー戦の後には「このスタジアムには魔法がある」と語っていたものだ)、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は「ベルナベウで3回もこのようなことが起こったのを説明することは不可能である。率直に言って、マドリーは彼らのスタジアム、そしてCLでは無敵であるというのが現実だ」と、宿敵に対して“白旗”を上げた。

 敗れたシティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、アディショナルタイムで2点を失うと同クラブでは初の屈辱を味わいながらも、「我々は2-0と引き離すチャンスもあったし、試合をコントロールしていたが、あの2分間で……。決勝進出を確信していたか? いや、マドリーはこうしたことをやってのけられるチームだと分かっていた。彼らにおめでとうと言いたい。決勝は良い試合になるだろう」と潔く結果を受け入れ、敵にエールを贈った。
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