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海外サッカー

エムバペのパリSG残留に各方面の反応は!? マドリーの怒り、ライバルの嘲笑、そして新たな照準も――。

THE DIGEST編集部

2022.05.23

マドリーに移籍せず、パリSGに残留すると発表したエムバペ。各方面から様々な反応が寄せられている。(C)Getty Images

マドリーに移籍せず、パリSGに残留すると発表したエムバペ。各方面から様々な反応が寄せられている。(C)Getty Images

 レアル・マドリー加入が目前とされていたキリアン・エムバペが、一転してパリ・サンジェルマンとの契約を3年間延長したのは、世界に大きな驚きを与えるとともに、小さくない物議を醸した。

【動画】笑顔の決定! アル・ケライフィ会長と残留を発表するエムバペ「皆さんとともにタイトルを獲得していきたい」

 パリSGの公式サイトで「パリSGとの契約延長を決断したことを発表する。もちろん、嬉しく思っている。ハイレベルでのパフォーマンスを発揮するのに必要なものを全て与えてくれるこのクラブで、今後も成長を続けられると確信している――」と声明を発した23歳のフランス代表FWは、またナセル・アル・ケライフィ会長に対して「信頼、理解、忍耐に感謝したい」と語った。

 このカタール人会長にとって、この“忍耐”は満足のいく形で報われただろう。だが、エムバペの到来を長く待ちわびていたマドリーにとっては最悪の結末であり、失望は彼への怒りに変化した。同クラブのフロレンティーノ・ペレス会長に関しては、エムバペから残留の意志を示すメールを受けて、「怒り狂った」(スペイン・メディア『DEPORTES CUATRO』より)、「『頑張って』と返信した」(スポーツ紙『MARCA』より)と様々な報道がなされているが、ファンの怒りの声はSNS(エムバペやパリSGのアカウントも含めて)でいくらでも見つけられる。

 エムバペの母国の先輩であり、マドリーに勧誘していたといわれるカリム・ベンゼマは自身のSNSに米国の伝説のラッパーである「2パック」の写真を公開したため、これが後輩への失望や怒りを示していると指摘されている。
 
 一方、以前から「もしエムバペが残留を選択するなら、彼は世界一裕福な選手にはなれない。マドリーのチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇を目撃する彼は、最も貧しい選手となるだろう」と“警告”していたスポーツ紙『AS』のマドリー担当記者のトーマス・ロンセロ氏は、後に「エムバペは“敗者”となることを選んだ」と痛烈に批判した。

 そして、その発言で再三物議を醸しているラ・リーガのハビエル・テバス会長は「近年に莫大な損失を出した後で、エムバペと天文学的な金額で延長するというパリSGの行為は、サッカーに対する“侮辱”であり、アル・ケライフィ会長は『スーパーリーグ』と同じくらい危険だ」とSNSで怒りを表わした後、今後はラ・リーガの公式声明として、パリSGを「欧州サッカーの経済の安定を壊す行為」と提訴すると発表している。
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