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Jリーグ・国内

「足下は世界トップクラス」独有力紙が鎌田大地を欧州制覇の原動力として称賛! ドイツでの不遇の時代にも再脚光「順調ではなかったが実力を証明した」

THE DIGEST編集部

2022.05.23

長谷部誠(左)とともに、日本人選手として小野伸二以来の欧州制覇を達成した鎌田大地(右)。今夏の去就にも注目が集まる。(C) Getty Images

長谷部誠(左)とともに、日本人選手として小野伸二以来の欧州制覇を達成した鎌田大地(右)。今夏の去就にも注目が集まる。(C) Getty Images

 ヨーロッパリーグ2021‐22決勝は、フランクフルトがPK戦の末にスコットランドのレンジャーズを下し優勝を飾った。

 クラブ42年ぶり、ドイツ勢としても25大会ぶりの同タイトル獲得は、前線で躍動した日本人プレーヤーの活躍なしに実現はあり得なかったはずだ。

 グループリーグから12試合にフル出場し、攻撃の起点としてチームを牽引、欧州制覇に大きく貢献した鎌田大地。念願のビッグタイトル獲得となった今大会で5得点をマークし、最後まで得点王の期待も抱かせた25歳は、すでに他クラブからオファーが囁かれるなど欧州で大きな飛躍を遂げようとしている。
 
 フランクフルトでは計4シーズンを過ごしており、眩い栄誉を手にした鎌田について、ドイツ紙『Bild』も特集記事を配信。本人のコメントも交え、その人柄に触れながら、今後についても展望している。

 冒頭より「アイントラハトの日本人選手ダイチ・カマダは、セビージャでの最後のPKの後、最高の勝利の瞬間、ピッチ上で抑えきれないほどの涙を流した」と、EL優勝決定のシーンを振り返った。

 その上で「フランクフルトの2018年カップ優勝では、ベンチにすら入らずスタンドにいた」と、フランクフルト加入初年度のドイツ杯優勝時のエピソードも掲載。また、日本でのプロ入り前後から、その実力を評価されないなど不遇の時期があったとして、鎌田自身による「自分のキャリアの中で、初めて報われた瞬間だった。そして、本当に幸せです」と語ったコメントも紹介している。

 さらに、フランクフルトでも批判的な意見などから移籍を考えたことも明かしている中で、同メディアは今季よりオリバー・グラスナー監督が就任し「1回の動きでチャンスを生み出すカマダの不思議な能力をすぐに認識した」と、指揮官交代によりポテンシャル発揮に繋がったと指摘。「順調なスタートではなかったが、その実力を証明した」と、今回の活躍を評した。

 その上で「カマダはやり遂げた。普段は難しい顔をしているが足下は世界トップクラス」と欧州制覇の原動力となったことも称えており、加えて「次は日本代表としてワールドカップ(W杯)のメンバー入りに挑む」と、カタール大会での代表選出への期待も綴っている。

 2017年6月に海を渡ってからもうすぐ5年が過ぎようとしている。欧州の地で所属クラブに栄光をもたらした次は、11月のW杯、自身初の夢舞台でさらなるインパクトを起こしても不思議ではないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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