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カバーニがファンに中指を立てる“蛮行”。物議を醸す振る舞いに英メディアは「残念なシーズンを反映したようだ」と皮肉

THE DIGEST編集部

2022.05.24

C・ロナウド(奥)の加入もあって、出場機会を得られずに苦心したカバーニ(手前)。彼のマンチェスター・Uでの最後は後味の悪いものとなった。(C)Getty Images

 今季もさまざまなドラマが生まれたプレミアリーグは、最終節でアストン・ビラに2点を先行されたマンチェスター・シティがわずか5分間で3点を奪取。これで2位リバプールの追い上げをかわし、16-17シーズンから発足したジョゼップ・グアルディオラ体制では4つ目のリーグタイトルを手にした。
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 シチズンズ(マンチェスター・Cの愛称)が劇的な戴冠に酔いしれるなか、屈辱を味わったのは、"隣人"マンチェスター・ユナイテッドだ。最終節では、ウェストハムが敗れたたために6位に滑り込み、他力本願で来季のヨーロッパリーグ出場権こそ確保したが、12位のクリスタル・パレスに完封負け(0-1)。開幕前にクリスチアーノ・ロナウドの電撃復帰を実現させ、9年ぶりのリーグ制覇を期待されたシーズンを無冠で終えたのである。

 そして、彼らは最後まで"騒動"に頭を抱えることになった。試合後、岐路につくチームバスに乗り込もうとしたエディンソン・カバーニが、あろうことかファンに向かって中指を突き立ててしまったのである。

 もっとも、カバーニは温厚な性格で知られている。そんな35歳が怪訝な表情で問題のジェスチャーをしたのだから、ファンから許しがたい言葉を受けてのリアクションだったのは、想像に難くない。しかし、今夏の契約満了に伴って退団が決定しているベテランFWの振る舞いは、完封負けを喫した最終戦の後味をさらに悪いものにした感が否めない。
 
 地元メディアでもネガティブな報道が目立っている。英紙『Metro』は「何を言われたのか不明だが、カバーニはあるファンを指差した後に中指を突き立てた」と問題のシーンを描写し、「カバーニのユナイテッドにおける最後の行動は、サポーターと揉め、中指を突き立てるというものだった」と皮肉った。また、英スポーツ専門メディア『Sports Bible』は、「クラブの残念なシーズンを反映したようだった」と指摘。そして、こう続けた。

「どちらのクラブのファンが彼を侮辱したのか、そしてどんな言葉を投げかけられたのかは不明だ。しかし、カバーニのような経験豊富なプロフェッショナルが見せるべき振る舞いではなかった」

 盟主復権への道を模索し続けているマンチェスター・U。最後までお粗末な騒動が絶えなかったクラブは、来季から前アヤックス指揮官のエリク・テン・ハーグの下で再出発することになるが、果たしてチームは生まれ変わることができるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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