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レアル・マドリー、記録づくめの“14度目”CL制覇! 指揮官の最多勝利、守護神の最多セーブ、優勝回数…数多くの新記録を樹立

THE DIGEST編集部

2022.05.30

地元マドリッドで優勝パレードを行なったレアル・マドリー。通算14回目の優勝を飾った。(C) Getty Images

地元マドリッドで優勝パレードを行なったレアル・マドリー。通算14回目の優勝を飾った。(C) Getty Images

 現地時間5月28日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝が行なわれ、レアル・マドリーがリバプールを1-0で下し、通算14回目の大陸制覇を成し遂げた。

 サンドニのスタッド・ド・フランスに駆け付けた多くのファンの入場に手間取り、開始時間が30分程遅れた一戦、リバプールが攻勢に立ってシュートの山を積み重ねていったが、マドリーは守護神ティボー・クルトワが神懸かり的なセーブを連発。そして59分、フェデリコ・バルベルデのシュート性のクロスを逆サイドのヴィニシウス・ジュニオールがフリーで詰めて先制したマドリーは、この唯一の枠内シュートによる1点を守り切り、歓喜の瞬間を迎えた。
 
 監督として史上最多の4度の欧州制覇(ミランで2回、マドリーで2回)を飾ったカルロ・アンチェロッティは、「私が4度もCLを獲ったとは信じられない」と感激し、「若者たちは素晴らしい献身ぶりを見せてくれた」と選手を称賛した。

 とりわけ、リバプールの猛攻を耐え切った最終ラインには「(ダビド・)アラバ、(エデル・)ミリトン、(フェルラン・)メンディは後方で本当に良くやってくれた」と賛辞を贈ったが、好守連発でチームを救ったクルトワについては「彼のあれほどのパフォーマンスをこれまで見たことがあるか?」と訊かれ、「ああ。彼の素晴らしいプレーは、これまでにも見ている」と、今回に限らず、常に優れた守護神であることを強調している。

 データサイト『Opta』によれば、統計を取り始めた2003-04シーズン以降、CL決勝で最多となる9度のセーブを見せたクルトワ。これにより、リバプールのモハメド・サラーは最多となる6本の枠内シュートを放ちながら、全て防がれる選手となった。この偉業により、ベルギー代表GKは、00-01シーズンのオリバー・カーン(バイエルン)、07-08シーズンのエドウィン・ファン・デル・サル(マンチェスター・シティ)に続き、CL決勝でMVPに輝いた3人目の守護神となった。

 アトレティコ・マドリー時代の13-14シーズンには、マドリーとの決勝で後半アディショナルタイムまで1点をリードしながら、セルヒオ・ラモスのヘッド弾を許して涙を呑んだ(延長戦の末に1-4の敗北)クルトワだが、自らの珠玉の働きによってマドリーで初めて欧州タイトルを獲得。「我々は欧州の王が誰であるかを示した」と誇らしげに語る彼は、同僚ロドリゴからは「我々のために勝負に勝った」と感謝され、元イングランド代表FWのコメンテーターのガリー・リネカーからは「本当に素晴らしいGK」と絶賛された。

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