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海外サッカー

レアル・マドリー、記録づくめの“14度目”CL制覇! 指揮官の最多勝利、守護神の最多セーブ、優勝回数…数多くの新記録を樹立

THE DIGEST編集部

2022.05.30

 さて、フロレンティーノ・ペレス会長から「本当に良くやってくれた」と労をねぎらわれたアンチェロッティ監督は、この決勝の開始時間が遅れたことについて「選手に緊張している様子はなかった。私の方が緊張していた」と語ったが、今季、崖っぷちの状況から再三、逆転で勝ち上がってきた理由のひとつに、選手たちの豊富な経験と勝利のメンタリティを挙げている。
 
 実際、今回のチームには、ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、カゼミーロ、ダニエル・カルバハル、イスコ、マルセロ、ルカ・モドリッチが、13-14、15-16、16-17、17-18、21-22シーズンのCL優勝を経験しており、14年に加入したトニ・クロースは、バイエルン時代の12-13シーズンにもビッグイヤーを掲げている。こうした大舞台での栄光の記憶が、チーム全体に落ち着きを与えたのだろう。リバプールも18-19シーズンの欧州制覇時のメンバーを多く揃えていたが、それを制した力は、相当なものと言えよう。

 今なお中盤に君臨するモドリッチは「マドリーは、間違いなくサッカーの歴史において最高のクラブだ。決して諦めず、最後まで信じてプレーすることがチームの特長であり、今日もそれを発揮してみせた。ここで5度もCLで優勝することを想像するのは不可能だったが、今、我々はそれを果たした。そして、うまくいけば今後、もっと数を増やせるだろう」と、偉業達成の喜びと、誇りを示した。

 今季、ゴールを量産し、再三奇跡を起こしてきたベンゼマは「このチームを誇りに思う。我々には、このようなエンディングが相応しいと思う。私にとっては、世界最大のクラブであるマドリーがCLで勝ったこと、そして(彼の母国であるフランスの)パリでこれを成し遂げたことは、大きな意味を持つ」とのコメントを残している。

 そして、レジェンドのパコ・ヘントを上回る25個のタイトルをマドリーで獲得し、アレクサンデル・チェフェリンUEFA会長からビッグイヤーを受け取り、真っ先に手に掲げたマルセロは、06-07シーズンから在籍したクラブに別れを告げ、「CLで優勝して退団できるのは計り知れない喜び。悲しい日じゃない。ここでやるべきことは全てやった。世界最高のクラブで15年半も過ごせて幸運だった」と語った。

 こうした偉大なベテランと、殊勲の決勝点を挙げ、自身のSNSに「あなたが作った歴史…14」と投稿したヴィニシウスのような若い才能の融合体によって、2位ミランの2倍となる14回目の勲章を手にしたマドリー。この勝利により、スペイン勢の2001年以降の欧州カップ決勝での連勝記録を17(同国対決を除く)に伸ばすなど、「白い巨人」は多くの記録を樹立し、更新してみせた。

構成●THE DIGEST編集部
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