ようやく閉幕した2021-22シーズンの欧州サッカー界では、多くの注目や高い期待を受けながら、それに見事応えた選手もいれば、完全にそれを裏切ってしまった選手もいる。それは監督も同様であり、勝者と敗者で完全に明暗を分けることとなった。

　ブラジルの総合メディア『globo』は、「欧州シーズン最大の失望10人」と題した記事で、この１年間を振り返り、その期待があまりに戦ったがゆえに、結果的に大きな失望を与えてしまった選手、および監督10人を選定した。

【画像】伯メディアが選んだ、2021-22欧州サッカー「最大の失望10人」の顔ぶれ

　まず名前が挙がったのが、チェルシーのFWロメル・ルカクで、「１億1500万ユーロ（約150億円）という前代未聞の契約で、欧州王者の一員となったが、トーマス・トゥヘルのチームには合わず、公の場で不満を述べてトラブルを起こしたりもした。今季、44試合で奪った15得点は、前所属のインテルで記録した数字の半分でしかない」と厳しく評されている。
  　続いて、昨夏サッカー界に驚きを与えるバルセロナ退団、そしてパリ・サンジェルマン加入で話題を独占したリオネル・メッシ。バルサひと筋のスーパースターが新天地でいかなる活躍を見せるかが注目されたが、「７度目のバロンドール受賞の後、アルゼンチン人は苦労し、フランスのクラブのために14アシストを記録したものの、ゴールはわずか６つに終わり、チャンピオンズ・リーグ（CL）でのレアル・マドリー戦では、重要なPK失敗を犯したりもした」と、同メディアは期待外れの１年を振り返った。

　３人目は、ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに8500万ユーロ（約110億円）で移籍したFWジェイドン・サンチョで、「若いイングランド人ストライカーは、ファンが望んだクリスチアーノ・ロナウドのパートナーではなかった。彼は38試合出場で５得点・３アシストを記録するにとどまった」と、物足りなさを強調している。

　４人目は、ブラジルのネイマール。「怪我に苛まれた新たなシーズンで、昨年11月から今年２月までの約80日間、彼は戦線離脱を余儀なくされた。復帰してからも、主人公としての役割を担うことはできず、28試合出場で13得点・８アシストと、2013年に欧州にやって来て以来、最悪のシーズンを過ごした」と、自国の至宝に対しても厳しい論評を展開した。