海外サッカー

C・ロナウドに囁かれる限界説… 厳しい目に晒されるレジェンドを、独誌は過去の名手と比較し「答えを出すのはまだ早い」

THE DIGEST編集部

2022.09.12

今季はいまだノーゴールのロナウド。周囲の風当たりも強まっている。(C) Getty Images

 開幕2連敗を喫した一時は最下位に転落するという最悪のスタートを切ったマンチェスター・ユナイテッドだが、プレミアリーグではそこから4連勝を飾って立て直しに成功した。

 しかし、ヨーロッパリーグではレアル・ソシエダに本拠地オールド・トラフォードで0-1……。この屈辱の敗戦において、戦犯として厳しい目を向けられることになったのが、幾つかの得点機を迎えながらも、ひとつも決めることができずに終わったクリスチアーノ・ロナウドだった。

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 今夏での退団が噂されるも残留し、ここまで公式戦7試合で得点なし。スタメン入りしたのはわずか2試合だが、それが0-4の大敗を喫したプレミアリーグ第2節のブレントフォード戦、そして前述のソシエダ戦であるということが、稀代のストライカーの印象をより悪いものとしてしまっているようだ。

 ベテランと呼ばれる年齢になってもなお、前線で仕事を果たし続けてきたが、37歳にして衰えが顕著になり、いよいよ限界を迎えた、との指摘もされているロナウド。そもそも、この年齢で今なおトップレベルでプレーしていること自体が驚異的なことではあるが、ドイツのサッカー専門誌『kicker』は、「この37歳のワールドクラスのアタッカーにとって、現状は普通のことか?」を検証している。

 同メディアは、ロナウドが現在も体脂肪率がないに等しいぐらいに低く、見事な体型やコンディションを保っているにもかかわらず、最近の試合で相手のCB相手にデュエルで勝てずにいると記述。とはいえ、その事実だけで、その更迭のボディがもはや、彼にとって役に立たないものとなっているか否かの答えを出すことはできないとも指摘する。

 また彼のフィジカル面について、「キャリアの晩春に差し掛かっているとはいえ、ロナウドはここまで大きな怪我を免れてきた。また、医学の進歩や、審判による攻撃選手への庇護なども、彼にとって助けとなっている」と、キャリアの継続を阻害するほどのダメージは蓄積されていないと見ている。
 
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