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海外サッカー

「“小さな選手”が大きな存在となった」久保建英のELでの決勝アシストに反響止まず! 「救世主の働き」を現地メディアは称賛

THE DIGEST編集部

2022.09.17

決勝点をアシストした久保。”救世主”となった働きを現地メディアは称えた。(C) Getty Images

決勝点をアシストした久保。”救世主”となった働きを現地メディアは称えた。(C) Getty Images

 現地時間9月15日、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第2節が行なわれ、グループEではレアル・ソシエダが2対1でキプロスのオモニア・ニコシアを下し、2連勝を飾って同グループ首位に立った。

 立ち上がりから攻勢に立ったホームの「ラ・レアル」は、30分にアンデル・ゲバラのミドルで先制。その後もチャンスを作るも追加点は生まれず、逆に終盤に入って72分に守備陣のミスからアウェーチームに同点を許す。しかし80分、速攻からアレクサンダー・セルロトが決めて勝ち越し、このリードを守り切ってみせた。

 このノルウェー代表FWの決勝点を右サイドからの横パスでお膳立てしたのが、61分から交代出場していた久保建英だった。初ゴール(ラ・リーガ開幕戦のカディス戦)同様、初アシストも利き足ではない右足で決めた彼は、ピッチを広く動き回って攻撃を活性化し、チャンスも創出。また、自身もいくつか得点機を迎えたが、ここではトラップが大きくなったり、シュートを浮かせてしまったりと、ゴールには至らなかった。

 試合後、自身のSNSで「ELで6/6(2試合で勝ち点6)! 次はラ・リーガだ!」と勝利を喜んだ21歳の背番号14について、クラブの公式サイトは「“チュリ・ウルディン”は見事なカウンターアタックを遂行し、タケのパスのおかげでセルロトはチームの2点目を挙げた」と決勝点の場面を伝え、UEFA公式サイトは「抜け目のない、巧みなパス」と彼のアシストを表現している。

 現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が「久保はセルロトに素晴らしいパスを送った」と伝え、3点満点の採点では「2」の高評価。またライブ実況の記事では、交代出場前の久保について「今日は彼のプレーを見ることができるだろうか?」とそのプレーを待望し、アシスト場面を「ゲバラによって発動されたカウンターで、クボがゴールをお膳立てし、セルロトはミスを犯すことはなかった」と報じた。

【動画】久保建英が決勝点をアシスト!ラ・レアルの欧州EL2連勝に貢献
 一方、『AS』紙は「タケが再び欧州の舞台で輝く」と称賛。また、4日前のラ・リーガ第5節ヘタフェ戦でFWウマル・サディクが前十字靱帯断裂の重傷を右膝に負ったことにも言及し、「ソシエダは欧州での最初の試練に直面したが、クボとセルロトがチームを救った。勝利をもたらす素晴らしいゴール」と、やはり賛辞を贈っている。

 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は「クボとセルロトら外国人選手のコネクションが、ソシエダを救った」「日本人選手の投入により、チームに明晰さと技術面の豊かさがもたらされた」「クボはドリブルでボールを運び、カウンターを完了するのに必要なパスをセルロトに送った。ノルウェー代表ストライカーは、怪我に倒された全ての仲間に代わって、勝利の一撃を放った」と絶賛の言葉を並べた。

 また、同メディアは、ソシエダの全選手を評価した記事内で、久保を「彼はラ・レアルに“蘇生器”を持ち込んだ。ボールを求め、それを自陣から敵陣までスピーディーに運んで、セルロトに2対1とするラストパスを通した」と、追いつかれて厳しい状況にあったチームの救世主となったことを称賛。勝利に向けての「アクセル」的役割を担ったとも表現している。

 サッカー専門サイト『El Desmarque』は、久保の途中起用の効果を「明らかにチームのプレーにスピードが増したことが感じられた」と指摘し、彼がピッチに立ったことを「幸運」とも表現。また、10点満点の採点で最高タイの「7」を与え、「登場してすぐにチャンスをセルロトに提供。決勝点アシストの他、幾度も自らのシュートで加点を試みた。彼は、他とは違う選手だ」と寸評で評した。

 また別の記事でも、「勝利のゴールはノルウェー人選手によって決められたが、試合の状況を変え、対戦相手に惨事をもたらしたのは久保だった。ピッチに立つと、彼は全ての攻撃プレーに絡んだ。この木曜日の、注目に値する選手の一人だった」と絶賛。記事の見出しを「“小さな選手”は最も大きな存在となった」とし、「久保は後半に、大きく試合を変えてみせた」とも綴っている。

 イマノル・アルグアシル監督は試合後の会見の中で、「ダビド・シルバ、ブライス・メンデス、ミケル・メリーノ、久保のような選手がラ・レアルに来たがったのは、とても贅沢なことだ」と語ったが、久保がソシエダにおいて、また価値と評価を上げたことは間違いない。今後も、彼は指揮官にとって“贅沢”な存在であり続けることが期待される。

構成●THE DIGEST編集部

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