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海外サッカー

KFAが梨泰院群衆事故でW杯PVを中止に。一部の韓国メディアでは“異論”も「少なからず疑問を抱いた人もいる」

THE DIGEST編集部

2022.11.06

熱狂的な応援で知られる韓国代表。それだけに街頭応援の中止に衝撃は広がった。(C)Getty Images

熱狂的な応援で知られる韓国代表。それだけに街頭応援の中止に衝撃は広がった。(C)Getty Images

 世界に衝撃を与えた痛ましい事故は、スポーツ界にも暗い影を落としているようだ。現地時間11月4日、大韓サッカー協会(KFA)は、今月21日に開幕を迎えるカタール・ワールドカップ(W杯)期間中に実施する予定だった代表チームの街頭応援会の中止を発表した。

 決断に至った理由は、先月29日にソウル・梨泰院で発生した雑踏事故である。ハロウィンの夜に150人以上が死亡した悲劇的な一件を受け、KFAは「深く論議した末、今回は街頭応援を開催するのはよくないと判断した」と公表。街頭応援は2002年の日韓W杯から4年ごとに行なわれてきた人気イベントだったが、やむなく自粛を決めた格好となった。

 今回の決断に際して、「梨泰院の惨事があって1か月も経っていない時期に同じ管内(ソウル市内)で街頭応援をするのは国民感情に合わないと判断した」というKFA。しかし一部ではその決断に異論も唱えられている。
 
 韓国メディア『News Claim』はKFAの説明に対して「全く理解できないわけではなく、間違った見解ではない」としつつ、「少なからず疑問符を抱いた人もいる。梨泰院の事故によって、ありとあらゆるイベントが中止になるのではないだろうかと国民は気にしている」と断言。そのうえで、スポーツをはじめとするありとあらゆる行事が中止になっている風潮に、こう投げかけている。

「無条件にイベントを中止にし、多くの人が集まる機会を制限することは追悼にはならないはずだ。むしろ、同じようなことが起きないために安全対策を構築し、国民が無事に楽しめるという姿を見せるべきである」

 さらに「明日には国家の追悼期間は終わりを迎える。日常への回復も重要になるだろう」と訴えかけた『News Claim』。彼らのように、今回中止となったW杯の街頭応援のような大規模イベントの開催を求める声も韓国国内には少なからずあるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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