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日本代表

ブラジル・メディアが森保ジャパンの「切り札」と強調した武器は? 優勝経験国との対戦も「絶好の機会」と集大成の戦いに期待感

THE DIGEST編集部

2022.11.21

カナダ戦で先発した久保。ドイツ戦では世界をあっと言わせるようなプレーを見せてほしい。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

カナダ戦で先発した久保。ドイツ戦では世界をあっと言わせるようなプレーを見せてほしい。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 4年に1度のサッカーの祭典、カタール・ワールドカップ(W杯)が開幕を迎えた。初の冬期開催や中東が舞台となるなど、これまでにないシチュエーションの大会には、さまざまな関心が寄せられている。

【動画】柴崎岳からのキラーパスで相馬勇紀が先制点! カナダ戦ハイライト
 もちろん、日本サポーターにとっては強豪国との対戦が目前とあって、チームの現状はもちろん世界各国からの「サムライブルー」への批評なども大いに気になるところだ。

 国内外のメディアの多くは、ドイツ、スペインとの対戦もあり劣勢となる見方が強まっている中、ブラジル放送局『globo.com』では日本代表の特集記事を配信し、『ドイツ、コスタリカ、スペインとのグループを乗り切れるか?』と銘打ったトピックで、日本のストロングポイントにフォーカスしている。

 同サイトでは「日本代表はW杯で世界王者に勝ったことがない上に、これほど強いグループに入ったことがないのも事実だ」として苦戦を予想しながらも「一方で、日本には今のような優秀な世代がいなかったとも言える。過去のヒデトシ・ナカタやシンジ・カガワのような重みのある名前はないが、現在の日本の切り札は完成度の高い選手個々のバランスだ」とチームの組織力を強調した。

 その上で「特に、この4年間で最も進化した分野であるディフェンスでは、そのバランスが表われている。予選のラストスパート、そして6月の親善試合ブラジル戦で見せた逞しさは、今回のW杯で日本が強豪国相手にどのような戦いを見せるかを予感させるものであった」として守備面での上積みを指摘。

 一方、攻撃では「誰がゴールを決めるか分からないのが厄介なところだ」とストライカー不在に苦言を呈しながらも「リツ・ドウアンやタケフサ・クボのような才能ある選手は出場機会を得るべきだし、ユウキ・ソウマは、小柄だがドリブルに特徴を持つプレーヤーだ」とアタッカー陣も評している。

 さらにチーム全体に対して「まだまだやるべきことがたくさんあり、ハジメ・モリヤスは時々ハードなやり方を好む印象を与えるが、日本チームはここ数年で学んだことを示す絶好の機会を与えられている」と述べるなど、集大成となる戦いを前向きな言葉で展望した。

 サッカー王国ブラジルのメディアが報じた今回の記事は、日本代表への期待のほどが窺い知れる内容となっている。今大会、監督や選手たちが語る「新しい景色」は果たして見られるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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