優勝候補の一角に挙げられていた“南米の雄”が、“グリーンファルコンズ”に大金星を許した。
現地時間11月22日に行なわれたカタール・ワールドカップのグループC第1戦でアルゼンチンはサウジアラビアと対戦。リオネル・メッシのPKで開始10分に先制しながらも後半に2点を奪われ、1-2の逆転負けを喫した。
圧倒的な有利という下馬評を考えても、まさかの展開だった。
10分に大黒柱のメッシのPKで1点を先行したアルゼンチンは、前半に数回にわたってネットを揺らしたが、いずれも最先端のカメラを駆使したオフサイドとVAR判定の末に、ノーゴールとされてしまう。
相手守備陣の好守もあり、追加点を思うように奪えずにフラストレーションが溜まっていくなかでアルゼンチンは48分に同点弾を献上。さらに5分後にはサレム・アル・ドサリに鮮やかなミドルシュートをねじ込まれて勝ち越しを許した。
その後の反撃も実らずにサウジアラビアに屈したアルゼンチン。今大会まで36戦無敗だった最強チームがまさかの黒星スタートとあって国内メディアからは「大失態」(全国紙『Ole』)と批判の声が上がった。
そんなかで悔しさを押し殺すように「サウジアラビアが何をしてくるかは分かっていた。だから、我々はしっかりと準備をしていた」と振り返ったのは、アルゼンチンの指揮官リオネル・スカローニだ。
追加点を幾度も取り消された判定について「ミリ単位の出来事だ」と、最新テクノロジーによるジャッジにやや苛立ちを見せた44歳の青年指揮官は、「だが、いまは自分たちを奮い立たせ、前に進むのみだ」と前を向いた。
「それ以上に何かを分析する必要はない。たしかに今日は悲しい日だ。しかし、今は自分を奮い立たせ、前に進まなければならないんだ。前半は我々のものだったと思うが、たった1つのゴールがすべてを変えてしまうこともある。
試合前には『優勝候補』と言われていたが、ワールドカップではこういうことが起こりうる。だから、うまくいかなかったことを改善していかなければならない。それにまで2試合もある。我々はすべてに勝つつもりだ」
敗戦のショックを振り払うように前を向いたスカローニ。21年のコパ・アメリカ制覇に導いた44歳は、ここからいかにチームを立て直すのか――。その手腕がアルゼンチンの成否を左右するのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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圧倒的な有利という下馬評を考えても、まさかの展開だった。
10分に大黒柱のメッシのPKで1点を先行したアルゼンチンは、前半に数回にわたってネットを揺らしたが、いずれも最先端のカメラを駆使したオフサイドとVAR判定の末に、ノーゴールとされてしまう。
相手守備陣の好守もあり、追加点を思うように奪えずにフラストレーションが溜まっていくなかでアルゼンチンは48分に同点弾を献上。さらに5分後にはサレム・アル・ドサリに鮮やかなミドルシュートをねじ込まれて勝ち越しを許した。
その後の反撃も実らずにサウジアラビアに屈したアルゼンチン。今大会まで36戦無敗だった最強チームがまさかの黒星スタートとあって国内メディアからは「大失態」(全国紙『Ole』)と批判の声が上がった。
そんなかで悔しさを押し殺すように「サウジアラビアが何をしてくるかは分かっていた。だから、我々はしっかりと準備をしていた」と振り返ったのは、アルゼンチンの指揮官リオネル・スカローニだ。
追加点を幾度も取り消された判定について「ミリ単位の出来事だ」と、最新テクノロジーによるジャッジにやや苛立ちを見せた44歳の青年指揮官は、「だが、いまは自分たちを奮い立たせ、前に進むのみだ」と前を向いた。
「それ以上に何かを分析する必要はない。たしかに今日は悲しい日だ。しかし、今は自分を奮い立たせ、前に進まなければならないんだ。前半は我々のものだったと思うが、たった1つのゴールがすべてを変えてしまうこともある。
試合前には『優勝候補』と言われていたが、ワールドカップではこういうことが起こりうる。だから、うまくいかなかったことを改善していかなければならない。それにまで2試合もある。我々はすべてに勝つつもりだ」
敗戦のショックを振り払うように前を向いたスカローニ。21年のコパ・アメリカ制覇に導いた44歳は、ここからいかにチームを立て直すのか――。その手腕がアルゼンチンの成否を左右するのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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