カタール・ワールドカップ(W杯)が盛り上がりを見せるなか、会場に足を運んだ米国の記者が現地の“予期せぬルール”に引っかかったことで、問題点が浮かび上がっている。
大会2日目の現地時間11月21日、アメリカ対ウェールズの試合前に、米放送局『CBS Sports』などで記者を務めるグラント・ウォール氏の身に起きた。なんと会場入り口の警備員に「シャツを着替えろ。許されない行為だ」と足止めを食らったのだ。
【画像】虹色Tシャツ着用でまさかの拘束!米ジャーナリストの服装をチェック
カタールでは同性愛行為が法律で禁止されていたが、同記者は黒地に虹色の柄が描かれたTシャツを着用。約30分にわたり、「シャツを脱げ」と怒鳴られたが、ウォール記者は「政治的な意味はない」と抗議。
たまたま現場を通りかかった米紙『New York Times』のアンドリュー・ダス氏に助けられ、入場を認められたウォール記者は「あれは不必要な試練でしたが、私は大丈夫です。結局シャツを着たままメディアセンターに入れた」と安否を報告した。
開幕前日には国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が性的少数者への支持を表明し、「いかなるで人も歓迎する」と発言していた。だがカタール側が虹色のシンボルに対して強い嫌悪感を抱いており、当初予定していた虹色のキャプテン腕章を断念するなど対応に追われている。
ピッチ外でも虹色を排除する動きがあるのが、この一件からも分かる。同氏は、「FIFAと米サッカー連盟は、カタール・ワールドカップでシャツや旗が虹柄でも問題ないと公言した」と報告も、「問題は、彼らがこのワールドカップをコントロールできていないことだ。全てカタールが実権を握っており、ゴールポストを動かしている」と現状を伝えている。
主催者であるFIFAと開催国で見解に齟齬が生じているようだ。虹色を巡る問題は、今後進展はあるのか……。
構成●THE DIGEST編集部
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カタールでは同性愛行為が法律で禁止されていたが、同記者は黒地に虹色の柄が描かれたTシャツを着用。約30分にわたり、「シャツを脱げ」と怒鳴られたが、ウォール記者は「政治的な意味はない」と抗議。
たまたま現場を通りかかった米紙『New York Times』のアンドリュー・ダス氏に助けられ、入場を認められたウォール記者は「あれは不必要な試練でしたが、私は大丈夫です。結局シャツを着たままメディアセンターに入れた」と安否を報告した。
開幕前日には国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が性的少数者への支持を表明し、「いかなるで人も歓迎する」と発言していた。だがカタール側が虹色のシンボルに対して強い嫌悪感を抱いており、当初予定していた虹色のキャプテン腕章を断念するなど対応に追われている。
ピッチ外でも虹色を排除する動きがあるのが、この一件からも分かる。同氏は、「FIFAと米サッカー連盟は、カタール・ワールドカップでシャツや旗が虹柄でも問題ないと公言した」と報告も、「問題は、彼らがこのワールドカップをコントロールできていないことだ。全てカタールが実権を握っており、ゴールポストを動かしている」と現状を伝えている。
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構成●THE DIGEST編集部
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