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「魂も気構えもなくW杯史上最悪の敗北」7失点大敗のコスタリカ代表に母国メディアは辛辣批判! 日本戦へ指揮官は「うまくやれる」

THE DIGEST編集部

2022.11.25

7失点を喫して初戦を落としたコスタリカ。母国では批判が渦巻いている。(C) Getty Images

 カタール・ワールドカップのグループリーグ初戦、日本代表は強敵ドイツ代表相手に2-1の逆転勝利を飾って世界中に驚きを提供したが、同じグループEのもう1試合も別の意味で注目を集めることとなった。

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 日本対ドイツ戦の3時間後にキックオフしたスペイン代表対コスタリカ代表戦は、前者が開始11分のダニ・オルモの先制点を皮切りにして、マルコ・アセンシオ、フェラン・トーレスと前半だけで3ゴール。さらに後半もゴールショーは続き、再びF・トーレス、ガビ、カルロス・ソレール、そしてアルバロ・モラタと続いて計7ゴールを挙げた。

 スペインにとっては同国のW杯史における1試合最多得点記録の更新となり、またオルモのゴールでW杯通算100点目に到達(6か国目)、そして18歳のガビはペレ(ブラジル)、マヌエル・ロサス(メキシコ)に次ぐ史上3番目の若さでのW杯ゴールを記録。さらに、90分間で1000本を超えるパス(1003本)を成功させたのも、同国にとっては初のことだった。

 加えてボールポゼッション「81.8%」は、記録がとられるようになった1966年イングランド大会以降で最高値となるなど、スペインにとっては多くの記録が生まれた試合。これは逆に言えば、コスタリカにとっても悪しき記録が多く生み出された悪夢のような90分間だったということになるだろう。

 ひたすら守備に忙殺されることになったこの試合でのコスタリカのシュート数は「0」。これは同国が1990年イタリア大会のブラジル戦で記録して以来の数字だが、32年前はGKガベル・コネホの神懸かり的なセーブの連発によって無失点を続け、相手のシュートがDFに当たって軌道が変わる不運で1点を失って0-1の敗北を喫するという、今回とは全く異なる状況だった。ちなみにこの時は、コスタリカは初出場ながらスコットランド、スウェーデンには勝利を挙げて、決勝トーナメントに駒を進めている。
 
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