現地12月１日、日本代表はカタール・ワールドカップ（W杯）のグループステージ最終戦でスペイン代表と激突。先制される苦しい展開だったが、日本は後半に堂安律、田中碧が連続ゴールを奪って2-1の逆転勝ちを収めた。通算２勝１敗の勝点６でグループＥを首位突破し、史上初の２大会連続ベスト16進出を決めた。

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　強敵相手にサムライブルーが再び起こした番狂わせは、対戦相手のメディアも驚きを持って報じられた。スペインの日刊スポーツ紙『AS』のウィリアム・アレン記者は、「前半はグループ首位でベスト16に進出するかのように見えたスペインだったが、後半は日本に圧倒された」と、後半の選手交代で流れをガラリと変え、勝利を手繰り寄せた日本の戦いぶりを称賛した。

　加えて、「日本の前半は無かったようなものだったかもしれないが、後半は素晴らしかった。スペインのルイス・エンリケ監督も言っていたが、スペインとドイツを破ったサムライブルーは、グループの勝者に値する」と日本に賛辞を贈った。

　さらにアレン記者はスペインを指揮するルイス・エンリケ監督のコメントを掲載。その内容は、Ｗ杯優勝国相手に臆せず、堂々と戦ったサムライブルーを絶賛するものとなった。

「我々はコントロールを完全に失い、パニックにさえ陥った 5 分間だった。そして、日本は２得点を挙げた。おそらく、さらに２得点できたはずだ」

　さらに同監督はグループステージを突破したとはいえ、この敗戦を受けて「祝うものは何もない」と強調。「試合に勝ってグループ首位で突破したかったから、本当にイライラしている。祝うべきものは何もない。この経験は私たちへの警告でなければならない」と決勝トーナメントに向け、気を引き締めた。
  　日本がＷ杯グループステージを首位で突破したのは2002年日韓大会以来２度目。ホスト国以外の大会では今回が史上初の出来事だ。決勝トーナメントは現地12月５日18時（日本時間５日24時）に行なわれ、日本はグループＦ２位で勝ち上がってきたクロアチアと対戦する。

　森保ジャパンのチーム立ち上げ時の目標は、新たな景色である「Ｗ杯ベスト８」。今大会にそれを果たそうとするサムライブルーの快進撃は、国内だけでなく世界からも注目が注がれているはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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