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海外サッカー

最も偉大な選手と平凡な集団の好融合!? 英紙が決勝進出のアルゼンチンの強さを検証!「メッシは‟バルダーノ”を見つけた」

THE DIGEST編集部

2022.12.15

アルゼンチンを牽引するメッシ。36年ぶりの世界制覇に王手をかけた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

アルゼンチンを牽引するメッシ。36年ぶりの世界制覇に王手をかけた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 現地時間12月13日に行なわれたカタール・ワールドカップ準決勝で、アルゼンチン代表はクロアチア代表を3-0で下し、2014年ブラジル大会以来の決勝進出を果たした。

【動画】メッシが単独突破から勝負を決める絶妙なアシスト!クロアチア戦の3点目をプレーバック
 この試合でも図抜けた存在感を示したのが、アルゼンチンの大エース、35歳のリオネル・メッシだ。34分にフリアン・アルバレスが倒されて得たPKの場面では、今大会、4度のPK阻止で名を上げたGKドミニク・リバコビッチに対し、危険な駆け引きを避け、彼の防御の範囲が及ばない高い位置に強めのシュートを叩き込んで先制点を挙げ、パリ・サンジェルマンの同僚であるキリアン・エムバペと並ぶ5得点で大会得点ランキングのトップに躍り出た。

 さらに69分、ハーフウェーライン付近でボールを受けると、右サイドからドリブルを開始し、今大会で高い評価を得たCBヨシュコ・グバルディオルの密着マークをものともせず、ゴールライン付近で鋭いターンとフェイントで振り切ってペナルティーエリアに侵入、アルバレスのダメ押し弾をお膳立てし、3アシストで同ランキングのトップに並んだ。

 グループステージ初戦でサウジアラビアに敗れ、続くメキシコ戦の途中でも攻撃が停滞して早期敗退の危機に見舞われた南米の雄は、そこから突如として驚くほどの変貌を遂げ、大会前の優勝候補筆頭の評判に相応しい内容のサッカーを展開し、代表チーム史上6度目のファイナリストとして、3度目の世界制覇に王手をかけた。

 その中心となったのがメッシであることは、言うまでもない。前回ロシア大会のラウンド16で新鋭エムバペ擁するフランスに撃ち負けた際には、世代交代を強く印象付けられ、代表チームのタイトルとは縁遠いままキャリアを終えると思われたが、昨夏にコパ・アメリカを制した後、最後のW杯としてカタールに赴いた彼は、35歳にしてキャリアのピークを迎えているようだ。

 心・技・対の充実ぶりが窺えるメッシについて、英国の日刊紙『INDEPENDENT』も賛辞を惜しまなかったが、同時に同メディアは、彼を支えるチームメイトたちに注目。「他の10選手は、最も偉大なサッカー選手のキャリアを台無しにしないための責任を負い、彼の人生最大の試合でサポートキャストに徹した」と報じている。

「勝てばメッシが祝福する写真の背景となり、負ければスケープゴートになる」と皮肉りながらも、同メディアは「メッシが(初のW杯挑戦から)16年目にして決勝に到達できたのは、他の10選手のおかげでもある」と指摘した。
 
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