シンプルな言葉でも、グッと心に響くものがある。アルゼンチン代表における36年ぶりの世界制覇を祝した“実況”が話題となっている。
現地時間12月18日に行なわれたカタール・ワールドカップ決勝は、アルゼンチンとフランス代表が歴史的な激戦を展開し、PK戦の末に前者が実に36年ぶりの優勝を飾った。
2-0のリードから勝利確定と思われた終盤に振り出しに戻されたアルゼンチン。延長戦に突入してから奪ったリードを再び追いつかれたが、35歳になった主将リオネル・メッシを中心に一致団結。11メートルの争いの末に頂点に立った。
英雄ディエゴ・マラドーナの勇姿を想起させたメッシの戴冠劇。それだけに、どんな中立の立場にあろうと、アルゼンチン人が感慨に浸るのも無理はない。試合当日にアメリカに拠点を置くラテン系放送局『Telemundo』で実況を務めたアルゼンチン人のアンドレス・カントール氏は、涙ながらに雄たけびを上げた。
キャリア40年で、前回優勝も熟知するベテランアナウンサーは、PKでラストキッカーとなったゴンサロ・モンティエルがネットを揺らすと、「ゴーーーーーーール!」と絶叫。そして、「アルゼンチンが世界王者に! アルゼンチンが世界王者だ! アルゼンチンが世界王者になった」と声を震わせ、目には涙を浮かべながら何度も叫んだのである。
決して長々と言葉を論じたわけではない。しかし、シンプルなワードによる感情をむき出しにした咆哮は、視聴者たちの胸を打った。米ポッドキャスト番組『Men in Blazers』のホストであるロジャー・ベネット氏は「信じられないほど最高だ」と絶賛し、「スポーツと人生の素晴らしさを象徴している」と脱帽した。
もっとも、当の本人はいまだ興奮を抑えられないようである。「子どものように涙ながらに叫んだ彼の実況は世界中で愛されている」とした米誌『TIME』の取材に応じたカントール氏は、「私は36年もこの時を待っていたんだ」と語った。
「試合中から冷静沈着に中立的に話をするのは本当に大変だった。私はできるだけ冷静さを保とうとしたけど、最後にボールがゴールに入った時は、何が口から出てきたかわからない。それぐらいに興奮した」
「サッカーは私たちアルゼンチン人にとって人生の一部なんだ。サッカーのために生きていると言っても過言ではない。『どうしてそうなんだ?』と言われることもあるけど、それは正直分からない。けど、本当にDNAの一部なんだと思う」
短くも世界に響いたカントール氏の名調子。これはアルゼンチンのサッカー史とともに、語り継がれていくに違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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現地時間12月18日に行なわれたカタール・ワールドカップ決勝は、アルゼンチンとフランス代表が歴史的な激戦を展開し、PK戦の末に前者が実に36年ぶりの優勝を飾った。
2-0のリードから勝利確定と思われた終盤に振り出しに戻されたアルゼンチン。延長戦に突入してから奪ったリードを再び追いつかれたが、35歳になった主将リオネル・メッシを中心に一致団結。11メートルの争いの末に頂点に立った。
英雄ディエゴ・マラドーナの勇姿を想起させたメッシの戴冠劇。それだけに、どんな中立の立場にあろうと、アルゼンチン人が感慨に浸るのも無理はない。試合当日にアメリカに拠点を置くラテン系放送局『Telemundo』で実況を務めたアルゼンチン人のアンドレス・カントール氏は、涙ながらに雄たけびを上げた。
キャリア40年で、前回優勝も熟知するベテランアナウンサーは、PKでラストキッカーとなったゴンサロ・モンティエルがネットを揺らすと、「ゴーーーーーーール!」と絶叫。そして、「アルゼンチンが世界王者に! アルゼンチンが世界王者だ! アルゼンチンが世界王者になった」と声を震わせ、目には涙を浮かべながら何度も叫んだのである。
決して長々と言葉を論じたわけではない。しかし、シンプルなワードによる感情をむき出しにした咆哮は、視聴者たちの胸を打った。米ポッドキャスト番組『Men in Blazers』のホストであるロジャー・ベネット氏は「信じられないほど最高だ」と絶賛し、「スポーツと人生の素晴らしさを象徴している」と脱帽した。
もっとも、当の本人はいまだ興奮を抑えられないようである。「子どものように涙ながらに叫んだ彼の実況は世界中で愛されている」とした米誌『TIME』の取材に応じたカントール氏は、「私は36年もこの時を待っていたんだ」と語った。
「試合中から冷静沈着に中立的に話をするのは本当に大変だった。私はできるだけ冷静さを保とうとしたけど、最後にボールがゴールに入った時は、何が口から出てきたかわからない。それぐらいに興奮した」
「サッカーは私たちアルゼンチン人にとって人生の一部なんだ。サッカーのために生きていると言っても過言ではない。『どうしてそうなんだ?』と言われることもあるけど、それは正直分からない。けど、本当にDNAの一部なんだと思う」
短くも世界に響いたカントール氏の名調子。これはアルゼンチンのサッカー史とともに、語り継がれていくに違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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