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海外サッカー

「台無し」メッシが表彰式で着させられた“黒いローブ”に元英代表リネカーがご立腹「覆い隠したのは残念」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.20

黒いローブを着てW杯を掲げたメッシ(中央)。36年ぶりの歓喜をアルゼンチンにもたらした。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

黒いローブを着てW杯を掲げたメッシ(中央)。36年ぶりの歓喜をアルゼンチンにもたらした。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)決勝はアルゼンチン代表がフランス代表をPK戦で破り、36年ぶり3度目の載冠を果たした。
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 5大会連続でW杯に出場した35歳のアルゼンチン代表主将リオネル・メッシは、今大会を「最後のW杯」と位置付け、不退転の決意で臨んだ。グループステージ初戦サウジアラビア戦は大金星を献上する波乱のスタートだったものの、尻上がりに調子を上げたアルゼンチンはグループステージを首位で突破した。

 アルゼンチンの勢いは止まらず、決勝トーナメント1回戦ではオーストラリアを2-1で下し、準々決勝オランダ戦では両チーム合わせ合計18枚のイエローカードが乱れ飛んだ死闘をPK戦で撃破。準決勝クロアチア戦はメッシの1ゴール・1アシストで難敵を3-0で退けた。迎えた決勝のフランス戦はメッシが2ゴールを挙げるなど大活躍を見せ、母国を1986年以来の頂点に導いた。

 メッシは今大会7試合(フル出場)・7ゴール・3アシストの大活躍で、文句なしで大会MVPを獲得。数多のタイトルを獲得してきた彼にとって、キャリアで唯一手に入れることができなかったW杯を「ラスト」と位置付けた大会で掲げるドラマティックな展開に、アルゼンチン国内だけでなく、世界中のフットボールファンは酔い知れた。英公共放送『BBC』コメンテーターのガイ・モウブレイ氏も劇的な展開に興奮が隠せず、「フットボールの真の王が戴冠した夜だ」と伝えている。
 
 36年ぶりの歓喜に沸くアルゼンチンイレブン。授与式でメッシはカタール首長から黒いローブを渡され、その服を身に纏った。トロフィーを手渡されたメッシはゆっくりとチームメイトの元へ歩み寄り、黄金に輝くW杯トロフィーを掲げた。

 この黒いローブによって、メッシが着ていた水色と白のアルゼンチンシャツは覆い隠されてしまった。この光景を見た英公共放送『BBC』の名物サッカー番組『Match of the Day』のアナリストを務めている元イングランド代表FWで36年前のW杯得点王のガリー・リネカー氏はW杯トロフィーがメッシに授与される際、黒いローブが手渡されたことに大きな不満を持っていたようだ。

 メッシがW杯トロフィーを掲げた時にリネカー氏は「アルゼンチンがワールドカップで3度目の優勝を果たした。上空からの素晴らしい光景、そしてグラウンド内からも素晴らしい光景がたくさんあります」と感嘆の声を漏らしていたが、「素晴らしいシーンが台無しだ。アルゼンチンのシャツを着たメッシを(黒いローブで)覆い隠してしまったことは、残念に思う」と付け加えた。

 リネカー氏は未来永劫、語り継がれるであろうアルゼンチン3度目のW杯制覇を象徴する感動的なシーンに、余計な衣服でアルゼンチンシャツを覆われてしまったことに腹を立てていたようだ。

 メッシは授賞式後、すぐに黒いローブを脱ぎ捨てチームメイトらと一緒にアルゼンチンシャツを着たままW杯優勝の喜びを分かち合い、場内を一周している。

構成●THE DIGEST編集部

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