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海外サッカー

「かなり卑劣だ」フランスの逸材を揺さぶったアルゼンチン守護神の“駆け引き”を元英代表FWが猛批判「必要がない」

THE DIGEST編集部

2022.12.20

メンタリティーも重要になるPK戦で、巧妙な駆け引きを演じたE・マルティネス。彼の振る舞いには批判も集まった。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

メンタリティーも重要になるPK戦で、巧妙な駆け引きを演じたE・マルティネス。彼の振る舞いには批判も集まった。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 極限状態でアルゼンチン代表GKが見せた振る舞いに対する批判が続いている。発端となったのは、現地時間12月18日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝での一コマだ。

 アルゼンチンがフランス代表を破って36年ぶりの世界一に輝いた大一番で、30歳の守護神エミリアーノ・マルティネスの“狡猾な働き”は際立った。

 3-3で迎えたPK戦は独特の緊張感が漂っていた。そのなかで「これだけ夢見ていたW杯は存在しない」と振り返ったE・マルティネスは余裕のあるように振る舞い続けた。相手キッカーが蹴る前にゴール裏に陣取った母国サポーターを煽り立てれば、キングスレイ・コマンのゴール左へのシュートを横っ飛びでセーブ。さらにフランスの3人目のキッカーであるオーレリアン・チュアメニにはボールを乱雑に投げ渡してプレッシャーをかけ、22歳の逸材MFのミスキックを誘発した。

 文字通りの頂上決戦における巧妙な駆け引きではあった。しかし、ともすれば、相手へのリスペクトに欠ける振る舞いだとも言えた。それゆえに批判的な見方をする識者は少なくない。元イングランド代表FWのクリス・サットンは、英紙『Daily Mail』で実施された座談会において「かなり卑劣だ」と断じた。
 
「メンタル的な部分を揺さぶる駆け引きではあったと思う。でも、私はまったく必要ないことだと思った。もしも、自分がマルティネスの横を通り過ぎるチュアメニなら一発殴りかかってやりたい気分さ」

 さらに「ワールドカップをどうしても優勝したいという気持ちは分からなくもない」と語ったサットン。だが、百戦錬磨の名手は「だとしてもあれはやっちゃいけない」と強く訴え、30歳の守護神へのメッセージで座談会を締めている。

「マルティネスは2、3ヤード先にボールを投げたのではなく、20ヤードも先に放り投げたんだ。あの瞬間のチュアメニは本当にかわいそうだった。あれはやはりありえない」

構成●THE DIGEST編集部

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