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デシャン続投に端を発した「ジダン軽視発言」に非難轟々!! エムバペも仏サッカー連盟会長の“冷たい”言動に抗議

THE DIGEST編集部

2023.01.10

W杯では得点王を獲得する活躍を見せたエムバペ。自国のレジェンドを軽視する発言に不快感を露わにした。(C) Getty Images

 1月7日、フランス・サッカー連盟(FFF)は代表チーム監督のディディエ・デシャンと、新たに2026年まで契約を延長することを発表した。

 2012年7月にロラン・ブランの後を継いで「レ・ブルー」を率いてきた54歳の元フランス代表キャプテンはさらに3年間、指揮権を委ねられることとなり、最長就任期間の最長記録をさらに更新することとなった。

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 デシャン監督は、「(カタール・ワールドカップを終えて)フランスに戻った時、この大会が喚起した感情や情熱の強さに気づいた。そして、多くの情熱と多くのサポートがあった」と代表での仕事を続行することを決断した理由を明かすとともに、「フランス代表を最高の国際レベルに保つため、私を頼りにしてほしい」と国民に対してメッセージを送っている。

 選手としてW杯(1998年)とEURO(2000年)の両方を制した彼は、監督として世界一のタイトル(2018年)を手にしているが、今後2年間は代表監督として唯一手にしていない欧州王座にターゲットを絞る。そしてその後、2026年に北米大陸で失った黄金のトロフィーの奪回を目指すことになる。

 FFFのノエル・ル・グラエ会長は、デシャン監督に対して以前から厚い信頼を寄せており、カタールW杯がデシャン体制の最後の大会になると言われていた中でも、契約延長を望んでいると明言。日刊紙『Le Figaro』に対して、「我々には、幸運にもディディエがいる。そして、彼が仕事を続ける限り、違う誰かのドアをノックする必要はない」と監督交代を否定していた。

 デシャンの続投の条件とされたカタールW杯でのベスト4入りが達成された後、『Le Parisien』紙は早くも、「デシャンがEURO2024まで指揮を執る」と報じていたが、これに対して本人は次のW杯までの在任を望み、結果的にその願いが完全な形で叶えられることとなったのである。すでに、選手と監督の両方でW杯優勝(史上3人目)、監督として2度のW杯決勝進出(4人目)という偉業を成し遂げた名将が、この4年間でさらに勲章を増やせるだろうか。

 一方、この決定によって去就が不明確となったのが、現役時代はフランス代表でデシャンとともに全てのタイトルを勝ち取り、監督としてはレアル・マドリーで3度の欧州制覇を果たしたジネディーヌ・ジダンだ。彼は明確に、母国代表チームの監督になることを望み、昨夏には『L’EQUIPE』紙に対して「デシャンの後を継ぐのかどうかは分からないが、チャンスがあるならやりたい。それは、最も美しいものだ」と語っている。
 
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