故人の死を弔う場だっただけに、自重すべきだったのかもしれない。現地時間1月2日に行なわれた元ブラジル代表FWペレ氏の葬儀に参加した国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長の行動は波紋を呼んでいる。
昨年12月29日に82歳でこの世を去った“サッカーの王様”ペレ。偉大な名手の葬儀は彼の古巣サントスの本拠地「エスタジオ・ウルバノ・カルデイラ(ヴィラ・ベルミーロ)」で1月2、3日の2日間にわたって執り行なわれ、関係者だけでなく、多くの一般市民も参列。そのなかには「ペレは永遠で、サッカー界の世界的なアイコンだ」と語ったインファンティーノ会長も姿を見せていた。
だが、この厳かな式で同会長の行動が物議を醸す。インファンティーノ会長は、白い花に囲まれたペレの遺体が入った棺桶の前で、関係者たちとともに、笑顔でセルフィー写真を撮影したのだ。
FIFAのトップである人物の不謹慎とも捉えられる行動は問題視された。当人は自身のインスタグラム上で「私への批判を知り、がっかりしている。ペレの仲間や家族から一緒に写真を撮ってくれないかと頼まれたことは、光栄であり、また申し訳ない気持ちだった」と理由を明らかにしたが、批判の声は収まる気配がない。
オーストラリアのスポーツライターであるボニータ・メルシアデスは「なんと不名誉な行動だろう」と指摘。さらに英紙『Telegraph』のトム・ギブス記者は「インファンティーノの奇妙で、くだらない行動であり、今に始まったことではない」と嘆いた。
また、ブラジルの“ライバル”でもあるアルゼンチンの日刊紙『Infobae』は、「多くの人が嫌悪感を示している」として、「本当に言葉を失う振る舞いであり、正当な理由も見いだせない。ただただ非難されるべきだ。もしも、誰かがセルフィーを求めたとしても、『今はそういう場所ではないからできないよ』と言うのが適切であり、礼儀である。ただインファンティーノは自分がナイスガイに見えるように必死になっていただけだ」と批判した。
まさに非難轟々であるインファンティーノ会長。先述の投稿では「なんの事情も知らずに発信した人々には、自分の間違いを認め、内容を訂正する良識と勇気を持てるようになってほしい」と反論を記したが、世界から批判が殺到した今回の行動は、やはりモラルに反していたと言わざるを得ないか。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】対マラドーナ、対セナ…ペレが巻き込まれ続けた比較論争。そして人間エドソンが強いられた母国との緊張関係とは?
【関連記事】優勝に歓喜して“上半身裸”になったアルゼンチン女性。大胆な露出で「逮捕」の懸念も「カタールから脱出」を報告!【W杯】
【関連記事】「後悔してる」“MESSI”タトゥーを顔面に入れた海外インフルエンサーが自責の念! 南米メディアは「狂気」と皮肉
昨年12月29日に82歳でこの世を去った“サッカーの王様”ペレ。偉大な名手の葬儀は彼の古巣サントスの本拠地「エスタジオ・ウルバノ・カルデイラ(ヴィラ・ベルミーロ)」で1月2、3日の2日間にわたって執り行なわれ、関係者だけでなく、多くの一般市民も参列。そのなかには「ペレは永遠で、サッカー界の世界的なアイコンだ」と語ったインファンティーノ会長も姿を見せていた。
だが、この厳かな式で同会長の行動が物議を醸す。インファンティーノ会長は、白い花に囲まれたペレの遺体が入った棺桶の前で、関係者たちとともに、笑顔でセルフィー写真を撮影したのだ。
FIFAのトップである人物の不謹慎とも捉えられる行動は問題視された。当人は自身のインスタグラム上で「私への批判を知り、がっかりしている。ペレの仲間や家族から一緒に写真を撮ってくれないかと頼まれたことは、光栄であり、また申し訳ない気持ちだった」と理由を明らかにしたが、批判の声は収まる気配がない。
オーストラリアのスポーツライターであるボニータ・メルシアデスは「なんと不名誉な行動だろう」と指摘。さらに英紙『Telegraph』のトム・ギブス記者は「インファンティーノの奇妙で、くだらない行動であり、今に始まったことではない」と嘆いた。
また、ブラジルの“ライバル”でもあるアルゼンチンの日刊紙『Infobae』は、「多くの人が嫌悪感を示している」として、「本当に言葉を失う振る舞いであり、正当な理由も見いだせない。ただただ非難されるべきだ。もしも、誰かがセルフィーを求めたとしても、『今はそういう場所ではないからできないよ』と言うのが適切であり、礼儀である。ただインファンティーノは自分がナイスガイに見えるように必死になっていただけだ」と批判した。
まさに非難轟々であるインファンティーノ会長。先述の投稿では「なんの事情も知らずに発信した人々には、自分の間違いを認め、内容を訂正する良識と勇気を持てるようになってほしい」と反論を記したが、世界から批判が殺到した今回の行動は、やはりモラルに反していたと言わざるを得ないか。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】対マラドーナ、対セナ…ペレが巻き込まれ続けた比較論争。そして人間エドソンが強いられた母国との緊張関係とは?
【関連記事】優勝に歓喜して“上半身裸”になったアルゼンチン女性。大胆な露出で「逮捕」の懸念も「カタールから脱出」を報告!【W杯】
【関連記事】「後悔してる」“MESSI”タトゥーを顔面に入れた海外インフルエンサーが自責の念! 南米メディアは「狂気」と皮肉