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海外サッカー

デシャン続投に端を発した「ジダン軽視発言」に非難轟々!! エムバペも仏サッカー連盟会長の“冷たい”言動に抗議

THE DIGEST編集部

2023.01.10

 フランス代表監督就任を望むジダンが描くシナリオを妨げる要素として、以前、スポーツ専門メディアの『RMC Sport』は、ル・グラエ会長がデシャン監督に全幅の信頼を寄せるとともに、彼はジダンの代表監督就任に「乗り気ではない」と報じており、同メディアのジャーナリストであるダニエル・リオロ氏による情報として、デシャンの後任となるのは、ジダンではなく、クリストフ・ガルティエ(当時ニース監督)だと指摘していた。
 
 その後、ガルティエはパリ・サンジェルマンと2024年までの契約を結んだが、ル・グラエ会長のジダンに対する「冷たい対応」は変わっておらず、デシャン監督の続投が発表された後、同会長は『RMC Sport』に対し、「ジダンが私と連絡を取ろうとしていたことなどないし、そうだとしても、私が受話器を取ることはなかっただろう。我々は、デシャンと別れることを考えたことなどない」とコメント。「ジダンがブラジル代表の監督に就任するとしたら?」との質問にも「どうでもいい」と言い放ったという。

 これに対して声を上げたのは、カタールW杯でフランス代表をリードし続けたキリアン・エムバペだった。彼はSNSで、「ジダンはフランスそのものであり、レジェンドに対して敬意を欠くことはできない」と、ル・グラエ会長の言動に対して不快感を露にして抗議。これにはサッカー関係者を含む多くの人々が賛同している。

 フランス政府の中でもこれは重視され、アメリー・ウデア・カステラ・スポーツ大臣は、「恥ずかしいほどに、敬意を欠く言動である。それはフランス・スポーツ界のレジェンドを、そして我々全員を傷つけるものだ。サッカー連盟会長が、そのようなことを言うべきではない」と主張し、謝罪を要求したという。

 当のジダン本人は、これに対して声明を発していない。そして、彼の今後の去就に注目が集まり、『L’EQUIPE』紙は次回W杯開催国のひとつであるアメリカからの代表監督就任オファーをジダンが拒否したと報道。他には、新天地候補として具体的なクラブ名も幾つか挙げられている状況である。

 デシャン監督続投に伴う、ジダンら関係者の去就への影響、そしてサッカー連盟会長の言動が今後のフランス代表に何をもたらすか……要注目である。

構成●THE DIGEST編集部
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