逆風に晒され続けるフランスサッカー界のトップから、新たな醜聞が聞こえてきた。

　フランス・サッカー連盟（FFF）のノエル・ル・グラエ会長は、仏紙『RCM SPORT』にサッカー界のレジェンドであるジネディーヌ・ジダン氏の監督としての将来について、「気にしない」「どうでもいい」「彼から電話が掛かってきても受話器を取ることはない」などと同氏を軽視する発言をした。これにフランス代表のキリアン・エムバペやエマニュエル・マクロン大統領、同国のアメリー・ウデア・カステラ スポーツ大臣らが反発。発言の撤回と謝罪を求め、同会長も不適切な発言だったことを認めたものの、レジェンドへの敬意を欠いた対応が許される気配はいまだ見られない。

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　そんななかで、ル・グラエ会長に新たなスキャンダルが持ち上がった。フランス紙『L’EQUIPE』は１月10日、スポーツエージェントのソニア・スイド氏へのインタビュー記事を掲載。このなかで彼女は、ル・グラエ会長が彼女に対し、2013年から17年までの間に繰り返し接触を図るなかで性的な関係を持ちかけられたことを明かし、「彼は私をエージェントのように見たのではなく、キャンディーのように見た」と述べた。

　また、同紙によれば、同会長はフランスサッカー連盟内での元女性従業員に対するセクシュアルハラスメントも疑われており、現在当局による調査が進められているようだ。

　ジダン軽視発言の余波とともに、セクハラ疑惑によって、非難の声をさらに大きくしてしまうことになりそうな御年81歳のル・グラエ会長。フランスサッカー界の要職にある立場として、その資質を問われる、より厳しい状況に置かれそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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