今シーズン、スコットランドへと渡る日本人プレーヤーのニュースが相次いでいる。

　カタールワールドカップの真っただ中だった昨年11月23日、ヴィッセル神戸から発表された小林友希のセルティック完全移籍を皮切りに、12月30日に同じくセルティックが昨季のJリーグMVP岩田智輝を期限付きで獲得。さらに、今月に入り、同リーグの古豪クラブであるハーツと、ヴィッセル神戸から小田裕太郎が３年半で完全移籍契約を締結したことが伝えられている。

【動画】今冬セルティックに移籍した2022JリーグMVP岩田智輝のプレー集！
　2021年夏に古橋亨梧がセルティック移籍を果たして以降、同クラブで日本人プレーヤーの存在感が高まったことにより、スコットランドの他クラブもJリーグを優良なマーケットとして視野に入れ始めたことは明らかだ。

　そして現地メディアでも、この冬に一気に加速した感のある日本人選手獲得の流れについて見解を示しており、その中では、今後もさらにJリーグからの移籍が増えるとの予想も伝えられている。

　スコットランドサッカー専門サイト『67HAILHAIL』は、古橋をはじめ、前田大然、旗手怜央等が主力としてチームを支えている現状をなっている現状を「成功例」と報じており、その上で「他のスコットランドのクラブがそれに倣うのは時間の問題だった」と記している。

　さらに「供給源」となっている日本サッカー界にも言及し「マエダ、ハタテ、フルハシが毎週のように活躍し、１月に加入したユウキ・コバヤシとトモキ・イワタにも大きな期待が寄せられており、Jリーグは明らかに優れたコストパフォーマンスを実現している」と評した。

　さらに、セルティック以外のクラブへの影響も大きいとして「今日（ハーツの監督）ロビー・ニールソンは、さらに多くの日本人選手がタイネキャッスルに加入する可能性があることを認めた」として、ハーツが小田以外でも日本人獲得の動きがあると指摘。他にも記事の中では、英紙『Daily Record』誌の報道を用いる形で、北海道コンサドーレ札幌を退団となった壇崎竜孔を「マザーウェルが獲得を希望している」と綴っている。

　日本人選手にとっても、欧州移籍の選択肢の一つとして定着しつつあるスコットランドリーグ。記事にもあるように、さらなるJリーグからの移籍、そして獲得を望むクラブも増えていく可能性は高いようだ。1月31日まで続く欧州移籍市場の動向を今後も注視していきたい。

構成●THE DIGEST編集部
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