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メッシ兄、「カタルーニャ人は裏切り者」「バルサはレオのおかげで有名になった」との暴言で物議…のちに謝罪も、影響を懸念する声も

THE DIGEST編集部

2023.02.10

今季で契約が切れるメッシ。去就が注目されるが、その周辺では思わぬところから雑音が生まれている。(C) Getty Images

 カタール・ワールドカップで母国アルゼンチンを世界王者に導くという悲願を成し遂げ、自身は大会MVPに輝いたリオネル・メッシは、35歳にして再びキャリアのピークを迎えていると言えよう。

 W杯を終えて再合流したパリ・サンジェルマンは、今年に入ってリーグアンで2敗を喫し、20節では伊東純也擁するスタッド・ドゥ・ランスにホームで引き分け(1-1)、そして2月8日に行なわれたフランス・カップ5回戦ではマルセイユ相手に1-2で敗退を喫するなど低調であるが、メッシ自身は出場した公式戦6試合全てで90分間ピッチに立ち続けて3ゴールを決めるなど奮闘している。

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 そんな彼はパリSGとの契約が今季限りということで、現在はその去就に注目が集まっているところだ。現地メディアからは、延長に向けて交渉が続いている報じられているが、一方で契約切れを待って、以前から噂に上っている米国のインテル・マイアミ入りの他、母国のニューウェルス入り、さらにはクリスチアーノ・ロナウド(アル・ナスル)を招聘したサウジアラビアへの参戦など、様々な可能性が示されているという。

 そして、新天地候補の中にはバルセロナ復帰も含まれている。少年時代に育成組織に入団して以降、数々の伝説を創成した末、2021年に涙にむせびながら退団を発表したメッシだが、それ以降もたびたび古巣復帰の噂は浮上し、その可能性が探られ、またそれを望むファンも今なお少なくない。

 しかし、この件についてメッシに近しい人物が言及したことが物議を醸している。発言の主はメッシの兄であるマティアス氏で、甥のトニが配信したTwitchチャンネルにおいて、「私の元には『SPORT』紙の切り抜きがあり、そこには『メッシはバルセロナに戻るべきだ』と書かれているが、私はそれを見て『ハハハ』と書き込んだ。我々はバルサに戻るつもりはない」と語り、さらに以下のようにも続けている(英国の日刊紙『Daily Mail』より)。

「仮にもし、その可能性があるとすれば、恩知らずなジョアン・ラポルタ会長を含めた"掃除"が必要だ。バルセロナの人々は、彼に支持しなかった。しかし、彼らはメッシを残し、ラポルタを追い出すよう、デモ行進などの行動を起こすべきだった。カタルーニャ人は裏切り者だ。(中略)バルサは、メッシのおかげで世界的に認知されるようになった。それ以前、人々はレアル・マドリーしか知らなかった」

 この発言に対し、多くの人々がSNSで反感を示し、またメディアにおいてもカタルーニャのニュースサイト『EL NACIONAL.CAT』のように「(メッシ退団で)アルゼンチン人たちが傷ついたとはいえ、それでカタルーニャ人が裏切り者であると言うのは完全にバランスを欠いた発言だ」と反論するところも少なくなかった。「バルサがメッシのおかげで世界的に有名になった」という発言に対しても、「暴言」「妄想」「無知」などの言葉を使っての反論が寄せられる一方、一部でこれを賛成する声も聞かれた。
 
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世間の反応を受けて謝罪したマティアス氏だが…