才能あふれる名手がひしめくプレミアリーグにあって、25歳のサムライが放つ存在感は日増しに大きくなっている。ブライトンに所属する日本代表FW三笘薫だ。
ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへの1年のレンタル期間を経て、ブライトンに舞い戻った三笘は、実質プレミア1年目の今季に一躍ブレイクを遂げた。
何よりも興味深いのは日増しに変化する成長ぶりで、シーズン序盤こそクロスやフリーランなどでのチャンスメイクでの貢献に留まっていたが、カタール・ワールドカップによる中断明けからフィニッシュに関与。以前から「驚異的」と評されていたドリブル技術がより洗練され、相手マークを翻弄しながら自ら決定機に絡む場面が増えた。
無論、声価が高まるのは、三笘が目に見える結果を出しているからにほかならない。直近のプレミア7試合で4ゴールと量産体制にある彼は、いまや数多いる技巧派アタッカーと並び称されるようにもなった。
そんな日本人アタッカーに対する期待値の高さは、現地識者の評価からも窺える。2月12日には、英衛星放送『Sky Sports』の解説者で、元イングランド代表MFのティム・シャーウッド氏が「彼には全てがある」と褒めちぎった。
「彼はあらゆる種類のゴールを決めてきた。ボールを持って走ることができ、仕掛けることもできる。それに守備でも本当に献身的だ。安全にプレーするタイミングも理解している」
引退後に指導者へと転身して、トッテナム・ホットスパーやアストン・ビラといった名門を率いたシャーウッド氏。その間にはガレス・ベイルやジャック・グリーリッシュ(現マンチェスター・シティ)といったワールドクラスのポテンシャルを秘めた若手の育成に尽力してきた実績がある。
周囲の期待は高まっている。しかし、目利きのシャーウッドは冷静だ。「間違いなく成功するための全てが備わっている。試合を見れば、彼の素晴らしい姿勢が分かると思う。世界最高のリーグであるプレミアリーグでプレーすることを楽しんでいる」としながらも、「(三笘が)リバプールに入る? いや、それは次のシーズン次第だ」と分析してみせた。
実際、直近の試合では課題も散見された。去る2月11日に行なわれたクリスタル・パレス戦(プレミアリーグ第23節)に先発した三笘は、複数枚のマークを受け、ボールを受ける回数が激減。地元メディアから「最も静かな一戦だった」(クラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』)と評価されもした。
ここまで日進月歩で成長を続けてきた背番号22。現状からさらに前進していくためには、相手の分析が進んでいくなかで、いかにゴールに直結する動きを見せられるかが肝になりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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何よりも興味深いのは日増しに変化する成長ぶりで、シーズン序盤こそクロスやフリーランなどでのチャンスメイクでの貢献に留まっていたが、カタール・ワールドカップによる中断明けからフィニッシュに関与。以前から「驚異的」と評されていたドリブル技術がより洗練され、相手マークを翻弄しながら自ら決定機に絡む場面が増えた。
無論、声価が高まるのは、三笘が目に見える結果を出しているからにほかならない。直近のプレミア7試合で4ゴールと量産体制にある彼は、いまや数多いる技巧派アタッカーと並び称されるようにもなった。
そんな日本人アタッカーに対する期待値の高さは、現地識者の評価からも窺える。2月12日には、英衛星放送『Sky Sports』の解説者で、元イングランド代表MFのティム・シャーウッド氏が「彼には全てがある」と褒めちぎった。
「彼はあらゆる種類のゴールを決めてきた。ボールを持って走ることができ、仕掛けることもできる。それに守備でも本当に献身的だ。安全にプレーするタイミングも理解している」
引退後に指導者へと転身して、トッテナム・ホットスパーやアストン・ビラといった名門を率いたシャーウッド氏。その間にはガレス・ベイルやジャック・グリーリッシュ(現マンチェスター・シティ)といったワールドクラスのポテンシャルを秘めた若手の育成に尽力してきた実績がある。
周囲の期待は高まっている。しかし、目利きのシャーウッドは冷静だ。「間違いなく成功するための全てが備わっている。試合を見れば、彼の素晴らしい姿勢が分かると思う。世界最高のリーグであるプレミアリーグでプレーすることを楽しんでいる」としながらも、「(三笘が)リバプールに入る? いや、それは次のシーズン次第だ」と分析してみせた。
実際、直近の試合では課題も散見された。去る2月11日に行なわれたクリスタル・パレス戦(プレミアリーグ第23節)に先発した三笘は、複数枚のマークを受け、ボールを受ける回数が激減。地元メディアから「最も静かな一戦だった」(クラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』)と評価されもした。
ここまで日進月歩で成長を続けてきた背番号22。現状からさらに前進していくためには、相手の分析が進んでいくなかで、いかにゴールに直結する動きを見せられるかが肝になりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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