現地時間２月21日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ（CL）のラウンド・オブ16ファーストレグで、フランクフルトはホームでナポリに０-２で敗れた。

　序盤は両チーム互角の試合だったが、組織力で上回るアウェーチームが徐々にペースを握り、幾つかチャンスを創った後、40分に右サイドでマリオ・ゲッツェのパスをカットしてからのカウンターで、イルビング・ロサーノのクロスをヴィクター・オシメーンがファーサイドで押し込んで先制。その後も主導権を握ったナポリは、65分にもペナルティエリア内でクビチャ・クバラツケリアのヒールでのラストパスを受けたジョバンニ・ディ・ロレンツォがゴール左隅に流し込んで勝負を決めた。

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　先勝を果たしたナポリの組織的で力強い攻撃サッカーに対して、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は「フランクフルト戦での勝利は、ナポリのクラブ史に残る運命の成功である。それが、CLではクラブ初となる準々決勝に繋がる場合には、なおさらだ」と綴り、レジェンドであるディエゴ・マラドーナの時代を含めた過去の記憶に残るナポリの名勝負を紹介したりもしている。

　一方、フランクフルトの地元紙『Frankfurter Allgemeine Zeitung』も、「能力の差が大きすぎる。ナポリがフランクフルトで勝利を掴むのは当然のことだった。20分以降、セリエAの首位チームは明らかに優れたプレーを見せ、ハーフタイム後はほとんどホームチームにプレーを許さず、簡単に試合をコントロールし、チャンスを創り続けた」と、相手チームに賛辞を贈らざるを得なかった。

この試合では、58分に得点源であるランダル・コロ・ミュアニが競り合いで相手選手の足を踏みつける形となって一発退場を受けたことで敵地でのセカンドレグは出場停止となることもあり、この地元紙は「アイントラハトにはヴェスビオ山の麓で困難な仕事が待ち受けている」と、リターンマッチでの逆転は非常に厳しいと予想する。