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久保建英、3戦未勝利も「エレガントなボール奪取」からの好機演出などで現地メディアは高評価! 一方で“逸機”への言及も…

THE DIGEST編集部

2023.03.05

カディス戦で奮闘を見せた久保だが、ソシエダを勝利には導けなかった。(C) Getty Images

 現地時間3月3日に行なわれたラ・リーガ第24節、レアル・ソシエダとカディスの一戦はスコアレスドローに終わった。

【動画】縦横無尽の動きでチャンス量産! 久保建英のカディス戦プレー集
 ホームのソシエダが7割以上のボールポゼッションを記録し、相手の3倍近いシュート(15本)を放ったとはいえ、それほど多くの決定機を生み出せなかった一戦、先発出場を果たした久保建英は決定的なプレーの起点となった他、終了間際には自身が惜しいシュートを放つなど、3戦連続未勝利(2分け1敗)と下り坂のチームの中で存在感を示してみせた。

 クラブの公式サイトは、「最大のチャンスはハーフタイム直前に訪れた。久保がボールを奪うと、パスを受けたミケル・オジャルサバルから巧みにカルロス・フェルナンデスへ。FWはフェイントで右に流れながら(体勢を崩した状態で)辛うじてシュートを放つと、ボールは枠をわずかに外れた。それはゴールに値する美しいプレーだった」と、日本人アタッカーの絡んだプレーをポジティブに振り返っている。

 現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が「(カディスが堅牢を築く中で)久保だけが"台本"を無視し、(対面する)アリフォンソ・エスピノ相手に良い仕掛けを見せ続けた後、フェルナンデスの最高のチャンスに絡んだ」と伝え、3点満点の採点では、モハメド=アリ・ショと並んでチーム最高の「2」。また、ライブ実況では51分の好機の場面で「久保の素晴らしいパスをオジャルサバルは決められず。なんとか触りさえすれば……」と報じた。

 一方の『AS』紙も、個別評価の記事において、この21歳の背番号14を「最もプレーに多く絡んだ"現実主義者"であり、ラ・レアルのベストチャンスも彼の足技からもたらされた。左足でも、右足でも、決して諦めることなく奮闘し続けた」と、やはりポジティブに評している。

 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、ソシエダの戦いぶりについて「久保がプレーメーカー、オジャルサバルとフェルナンデスが前線という当初の4-4-2システムは、相手に危険を与えるという点では非常に非生産的であり、イマノル・アルグアシル監督は途中で4-3-3に変更しなければならず、日本人選手は右から左へとポジションを入れ替えた」と、ネガティブに振り返った。
 
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各メディアで及第点評価「1対1と縦への強い意識を持ち、唯一力を出し切った」