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海外サッカー

EL敗退のソシエダ、久保建英のローマ戦ベンチスタートに「理解するのが難しい」と現地複数メディアが反応

THE DIGEST編集部

2023.03.18

ELローマ戦で途中出場した久保だが、チームを勝利には導けなかった。(C) Getty Images

ELローマ戦で途中出場した久保だが、チームを勝利には導けなかった。(C) Getty Images

 現地時間3月16日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)ラウンド・オブ16のセカンドレグ、レアル・ソシエダはローマと0-0で引き分け、合計スコア0-2で1988-89シーズン以来となるベスト8入りはならなかった。
 
 欧州カップ戦通算100試合目となる節目の一戦に対しては、各選手が逆転を期しており、久保建英も「10年後も語り継がれるチームの一員になりたい」と気合十分だったが、本拠地レアレ・アレナでの一戦、ソシエダはアレクサンダー・セルロトやミケル・オジャルサバルが決定機を迎えながらも活かせず、ファーストレッグ同様にローマの試合巧者ぶりが発揮される中で、スコアを動かせないまま試合終了の笛を聞くこととなった。

 久保は4日前のラ・リーガ第25節マジョルカ戦に続いてベンチスタートとなり、オジャルサバルに代わって出番を与えられたのは72分になってから。限られた時間の中で、ダビド・シルバとの連係から持ち前の突破力でチャンスを創出するなど、効果的なプレーは見せたものの、本人もこだわっているゴールを奪うことはできなかった。

 久保のスタメン落ちについて、多くの現地メディアが反応しており、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は試合前に「多くの人々が久保(スタメン入り)に賭けたが、イマノル・アルグアシル監督はローマの守備に対応することを選び、オジャルサバル、セルロト、ブレイス・メンデス、シルバで十分に攻撃力があると判断したようだ」と綴り、無得点でハーフタイムに入った際には、実況記事において「気合い十分な久保。彼が最初の交代選手か?」と、その登場に期待を寄せている。

 この日本人アタッカーの起用の仕方に不満を露にしたのは、バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』で、戦前には「久保は問題ないが、セルロトのパフォーマンスが大幅に落ちたことで、久保のパートナーはオジャルサバルかカルロス・フェルナンデスになるかもしれない。ブライスを外してシルバを下がり目に置き、久保を10番として使うのが最も攻撃的だ」と指摘していた同メディアにとって、2点差以上の勝利が求められる一戦で久保をメンバーから外すことは受け入れがたいものだったようだ。

「イマノルは予想された通り、オジャルサバルとセルロトのペアを選択し、過去1か月間で群を抜いてチームに最もフィットしていた久保をベンチに座らせた。フィジカル面の事情で後半に入ってから、久保とモハメド=アリ・ショの起用で状況を打開しようという狙いだったようだが、これはリスクが高く、理解するのが難しいものだった。なぜなら、相手の堅固な守備に対峙するには、1対1でダメージを与えられる駒が少なくともひとつは必要だったからだ」
 
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