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海外サッカー

「熟達した足技で脅威に」FA杯準決勝、三笘薫はいかなる評価を受けたのか? 「聖地での歓喜は妨げられた」

THE DIGEST編集部

2023.04.25

FA杯準決勝のマンU戦で奮闘を見せた三笘だが、決勝進出はならなかった。(C)Getty Images

FA杯準決勝のマンU戦で奮闘を見せた三笘だが、決勝進出はならなかった。(C)Getty Images

 現地時間4月23日、FAカップ準決勝が行なわれ、ブライトンはPK戦の末にマンチェスター・ユナイテッドに敗れて、1982-83シーズン以来の決勝進出はならなかった。

【動画】三笘のドリブルを止めた圧巻のタックル
 40年前は決勝で再試合まで持ち込まれた(マンUが優勝)このカード、今回も互いにチャンスを創出しながら、両GKの再三の好守もあってゴールを許さないという接戦が120分間展開され、ついにPK戦決着へ。ここでも5人では勝負がつかず、7人目で先攻のブライトンはソリー・マーチが枠を外し、対するマンUはヴィクトル・リンデロフが決めて、同じ街のライバルであるシティが待つ決勝に駒を進めた。

 三笘薫は定位置の左ウイングとして120分間ピッチに立ち続け、アーロン・ワン=ビサカらの厳しいマークの前に、なかなか効果的なプレーが見せられなかったが、それでも時折、巧みなドリブルで敵陣深くに進み、チャンスメイク、フィニッシュ、そしてあと一歩でゴールという場面にも関与。何より、その存在が常に相手に警戒心を抱かせ、脅威を与えていたことは、相手の対応からも明らかだった。

 三笘を公式プログラム準決勝版の表紙の顔(肖像画)に選んだFA(サッカー協会)は、SNSで聖地ウェンブリーのピッチに立つ日本人アタッカーに試合前から注目し、そのプレーについて「ドリブルでチャンスを創った」と伝え、またドリブルの写真とともに「魔法の瞬間を探し求めている」とも投稿。アレクシス・マク・アリステルとのパス交換で抜け出すも、タッチが大きすぎて相手GKに防がれた場面については「終盤の大チャンス」と表現している。

 現地メディアの報道では、スポーツ専門チャンネルは同じく延長戦での絶好機に言及し、「残り数分での決勝ゴールと思われたが、三笘の大きすぎたタッチによって『シーガルズ』のウェンブリーにおける土壇場での歓喜は妨げられた」と報道。10点満点の採点では、チーム3番目タイとなる「6」という及第点が与えた。一方、英国公共放送『BBC』での視聴者による採点は、チーム4番目となる「6.70」だった。

 日刊紙『The Guardian』の評価は高く、採点ではチームでは単独最高、両チーム合わせても最高タイとなる「8」とし、寸評も「非常に良かった。スピードだけでなく、熟達した足技による直接的な脅威を相手に与えた。自身がハットトリックを達成するか、あるいはチームメイトのハットトリックを演出する可能性もあった」と賛辞に満ちている。
 
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