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海外サッカー

久保建英、CL出場権を争うライバル対決で「後半のチームMVP」の評価。攻撃よりも“勤勉”な守備に称賛の声

THE DIGEST編集部

2023.04.27

ベティス戦でフル出場した久保。攻撃面では今ひとつ輝きを放てなかった。(C) Getty Images

ベティス戦でフル出場した久保。攻撃面では今ひとつ輝きを放てなかった。(C) Getty Images

 現地時間4月25日に行なわれたラ・リーガ第31節、4位レアル・ソシエダと5位ベティスの一戦は、スコアレスドローに終わった。

 チャンピオンズ・リーグ出場権を懸けたライバル同士の直接対決、互いに厳しいプレッシャーをかけ合いながら、幾度か敵陣に攻め入ったものの、決め手に欠けてゴールネットを揺らすことはできず、勝点6差は変わることはなかった。

【動画】CL出場権を懸けた一戦!久保は守備で貢献
 前節ラージョ・バジェカーノ戦でベンチスタートとなった久保建英はスタメン復帰を果たし、3トップの右サイドとしてフル出場。豊富な運動量でピッチを広く動き回りながら、前述の通り相手のプレッシャーが厳しい中でゴールを目指す一方で、守備においても精力的な働きを見せた。クラブの公式サイトは、前半のチームの攻撃ぶりを伝える中で、「タケや(アレクサンダー・)セルロトら、ゴールネットは揺らせなかったものの、幾つか素晴らしいチャンスもあった」と綴っている。

 現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が、左SBファン・ミランダをはじめとするベティスの守備が久保の前に立ちはだかったことを強調し、ライブ実況の記事では「久保のシュートをミランダが慎重にブロック」「スローインから誰も触れられなかったボールが久保の元に到達したが、ボレーシュートはミランダの身体に防がれた」「久保は個人での突破は難しい。それだけ、緑と白のユニホーム(相手選手)が多すぎる」といった文章が続いた。

 また同メディアは、試合後の久保のメディア対応についてもレポート。「試合後、(現在開催されている世界的に有名な)春祭りを見に行くつもりか?」との質問に対し、「いいえ、我々はすでに次のオサスナ戦に集中しており、気持ちはパンプローナにあります。今夜は(ホテルで)寝るだけです。我々はそんなことのために、ここに来ていません」と答えた後、やや語弊があったとして「(春祭りは)立派なイベントであり、失礼なことを言う気はありませんが、チームとしてはそのために来ているわけではありません」と語っている。

 一方の『AS』紙は、3点満点の採点で「2」の高評価を背番号14に与え、個別評価の記事においては、「試合後の久保は、ふざけた発言をすることはなかった。おそらく、自身のパフォーマンスに満足できなかったからだろう。徐々にそれは落ちていったが、前半には明確なゴールチャンスもあった。しかし、後半は得意の仕掛けにおいても輝きを放つことはなくなり、精力的な動きが主となっていった」と、ネガティブに彼のプレーを振り返った。
 
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