ドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトは、８月12日にDFBポカール１回戦で４部リーグのバーリンゲンと対戦し、翌週19日にボーフムをホームに迎えてのリーガ開幕戦というスケジュールで、新シーズンのスタートを切ることになる。

　昨季は降格の危機に晒されながら、最終的にはハンブルク（２部３位）との入れ替え戦を連勝で制し、辛うじて残留を果たしたシュツットガルトだが、2021-22シーズンも最終節に遠藤航の劇的な終了間際の決勝ゴールで降格圏を脱するなど、薄氷を踏む思いでの生き残りが続いている。

　この状況を抜け出すためのチーム強化に余念がないシュバーベンのクラブは、昨季終盤から指揮権を与えられたセバスティアン・ヘーネス監督の下、プレシーズンではシェベービッシュ・ハル（３-０）、ロイトリンゲン（４-０）、オランダのフィテッセ（２-１）、ボルシアMG（１-５）、1860ミュンヘン（２-０）、イングランドのシェフィールド・ユナイテッド（３-０）とテストマッチを行なった。
  　昨季チーム最多得点を記録したFWセル・ギラシーをレンヌから買い取った他、MFチョン・ウヨン（←フライブルク）、FWヨバン・ミロシェビッチ（←ヴォイボディナ）、SBマクシミリアン・ミッテルスタット（←ヘルタ）、CBマテイ・マグリッツァ（←ザンクト・ガレン）を完全移籍で、そしてGKアレクサンダー・ニューベル（←バイエルン）、デニス・ウンダフ（←ブライトン）らをレンタルで獲得するなど、戦力補強も怠っていないシュツットガルトの新シーズンについては、ブンデスリーガ公式サイトも注目している。

「シュツットガルトでは、小さな変革が進行中だ。現時点で主力選手たちの退団の予定はないが、ヘーネス監督はチームを安定させる必要がある。彼のスタイルに合わせたチームの構築は、４月にチームを引き継いだ後からすでに行なわれており、今後パターンを確立し、個々の選手のクオリティー以上の優れたチームプレーを生み出せれば、今季の目標は『残留争い』を超え、中位を目指せるだろう」