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キャプテン巡りパリSGで内紛勃発? 投票でマルキーニョスに決定も一部の選手グループが不満訴え再投票へ

THE DIGEST編集部

2023.08.21

エムバペ(左)の去就問題が沈静化した後に、キャプテン問題が勃発。一時は昨シーズンに続いてマルキーニョス(右)に決まったが…。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンのロッカールームに不穏な空気が立ち込めている。今シーズンのキャプテンを巡って選手間で意見が食い違っており、小さくない騒動に発展しているという。

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 フランスのメディア『RMC Sport』は8月20日、「マルキーニョスの腕章を巡る騒動」と題した記事を公開。選手間での投票で、ブラジル代表DFマルキーニョスが昨シーズンに引き続きキャプテンに選出されたが、満場一致で決まったわけではなく、一部の選手グループから不満が出ているというのだ。

 マルキーニョスはリーグ・アンの開幕戦でベンチスタートとなり、この時はポルトガル代表DFのダニーロ・ペレイラが腕章を巻いたが、2節ではスタメンに戻ったマルキーニョスがキャプテンを務めた。チームを率いるルイス・エンリケ監督は、「キャプテンは選手間で決めるべき」というスタンスをとっていて、人選を選手側に一任。この話には関与しない姿勢を貫いている。
 
 同メディアによると、クラブはこの問題を解決するために、正式な投票をあらためて実施するという。候補者としては、今年1月に副キャプテンになったフランス代表FWのキリアン・エムバペをはじめ、ダニーロ、フランス代表DFのリュカ・エルナンデズ、フランス代表DFのプレスネル・キンペンベといった名前が予想されている。

 パリSGでは、エムバペの去就も問題に挙がっている。エムバペは2024年6月までの現行契約を延長せず、来夏に契約満了で退団する意向を持っていたが、フリーでの退団を認めないクラブは契約延長を要請しており、両者の意見は真っ向から対立。そのためエムバペは今夏のプレシーズンツアーから除外されただけでなく、その後もトップチームから外されていた。

 開幕戦のメンバーからも外されたエムバペだったが、その後に「解決に向けた前向きな話し合い」が行なわれてトップチームに復帰すると、2節のトゥールーズ戦では途中から出場して1ゴール(PK)を決めている。それでもパリSGは国内リーグで2戦2分けと勝利がなく、順位はリーグの盟主らしからぬ11位。エムバペの去就問題が沈静化した後にキャプテン問題が勃発と、フランス王者はいまだチーム一丸にはなりきれていない。

構成●THE DIGEST編集部

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