今季、パリ・サンジェルマンからアメリカのインテル・マイアミに活躍の場を移したリオネル・メッシ。36歳のスーパースターは加入からいきなりゴールを奪い続け、11戦無敗（10勝１分け）とそれまで絶不調だった新天地を劇的に変貌させるなど、アメリカのファンを大いに魅了している。

　９月７日に実施された2026年ワールドカップ南米予選のエクアドル戦で左足を痛めたことで、以降は６試合を欠場し、交代出場したMLSのFCシンシナティ戦でアメリカでの初黒星をピッチ上で経験したものの、その後コンディションが回復すると、フル出場した10月17日のW杯予選（ペルー戦）ではカウンターから高速のクロスを確実に枠内に飛ばして先制。さらにカウンターから追加点を挙げ、チームの全得点を挙げる活躍で、予選４連勝（全勝）に貢献してみせた。

　この代表ウィークでは、38歳のクリスチアーノ・ロナウドもEURO2026予選で２試合４ゴールと得点数の世界記録を更新するとともに、ポルトガル代表をEURO本大会進出に導くなど、長くサッカー界を牽引してきた「ビッグ２」は、30代後半となって欧州から去ってもなお、輝きを放ち続けており、何とも頼もしい限りである。
  　そして、アメリカで一大ブームを起こしているメッシは、その価値と影響力が一向に衰えていないことをピッチ上だけでなく、「市場価値」という見地からも示している。スポーツビジネスを扱うイギリスのメディア『SportsPro』による「2023年の最も市場価値の高いアスリート」において、メッシが世界中のトップアスリートを抑えてトップに立ったのだ。

　同メディアは2010年以来、パートナーシップを結んでいるビジネスコンサルティング会社「NorthStar Solutions Group」の協力を得て、独自の指標によって市場価値の高いアスリートのトップ50ランキングを発表しているが、今回のトップ10は以下のような顔ぶれとなった。

１位：リオネル・メッシ（サッカー／アルゼンチン）
２位：レブロン・ジェームズ（バスケットボール／アメリカ）
３位：アレックス・モーガン（女子サッカー／アメリカ）
４位：ヤニス・アデトクンボ（バスケットボール／ギリシャ）
５位：ミーガン・ラピノー（女子サッカー／アメリカ）
６位：ミカエラ・シフリン（スキー／アメリカ）
７位：ルイス・ハミルトン（F１／イギリス）
８位：シモーネ・バイルズ（体操／アメリカ）
９位：キリアン・エムバペ（サッカー／フランス）
10位：マックス・フェルスタッペン（F１／オランダ）