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海外サッカー

メッシのバロンドール受賞に対する反応は? ペップはW杯優勝を重視し、次点ハーランドの母国紙や独レジェンドは「シーズンを通しての実績」重視を主張

THE DIGEST編集部

2023.11.01

史上最多8度目のバロンドールを受賞したメッシ。(C)Getty Images

史上最多8度目のバロンドールを受賞したメッシ。(C)Getty Images

 10月30日、フランス・パリで『France Football』誌主催の「バロンドール」表彰式が開催され、年間最優秀選手賞「バロンドール」をアルゼンチン代表キャプテンの36歳、リオネル・メッシが受賞。彼にとっては2年ぶり、そして史上最多8回目の偉業となった。

 昨季までパリ・サンジェルマンでプレーし、今夏からMLSのインテル・マイアミに活躍の場を移しているということで、1956年からのバロンドールの長い歴史において、初めて欧州クラブ以外の選手の受賞ということでも歴史を創ったスーパースター。パリSGでは2022-23シーズンにアシスト王に輝く活躍を見せ、米国では同国のスポーツ界に一大ブームを巻き起こしたが、やはり受賞の決め手は昨年末のカタール・ワールドカップでの無双の末の世界制覇だろう。

 彼自身、受賞スピーチで「これは、アルゼンチン代表として達成したことと密接に関係している。会場に来ている(代表のチームメイトの)ラウタロ・マルティネス、フリアン・アルバレス、エミリアーノ・マルティネスらグループとコーチングスタッフ全員にとってのプレゼントだ。アルゼンチンへの、そして僕たちが達成したことへのプレゼントだ」と語っている。
 
 奇しくも、表彰式当日は彼のかつてのボスであり、同じくサッカーのレジェンドである故ディエゴ・マラドーナの63回目の誕生日であり、メッシは偉大な先達についても「今日はディエゴの誕生日だ。この賞はあなたへのものでもあり、僕はあなたと、そしてアルゼンチン全体で、喜びを分かち合いたい」と言及した。

 会場にはアントネッラ夫人、チアゴ、マテオ、シロの3人の息子とともに駆け付けたメッシは、家族の前で授かった最高の栄誉に対し、「これほどのキャリアを過ごせるとは思ってもいなかった。サッカーで、全てを成し遂げられた。世界最高、史上最高のチームに所属するという幸運に恵まれたことで、より多くのタイトルの獲得が容易になり、それがこうした個人タイトルにも繋がったのだと思う」と語り、周囲への感謝の意を示している。

 多くのメディアやファンがこの受賞を妥当なものだと認め、この現代の偉人に対して賛辞を贈っているが、メッシのキャリアにおいて最も大きな影響力を誇った指導者のひとりであるジョゼップ・グアルディオラは、表彰式前に現在自身が指揮を執るマンチェスター・シティのストライカー、アーリング・ハーランドとの比較という形で、かつてバルセロナでともに黄金時代を謳歌した教え子を受賞者に推していた。

「私はふたりに大きな愛情を抱いている。W杯の結果を考えればメッシの選出は公平な結果で、アーリングから見れば、彼が送ってきたシーズンを考えると不公平なものだ。今年は、両選手に賞を与えるべきだと思う。ふたりともバロンドールに相応しく、ともに素晴らしいシーズンを送ってきた彼らのどちらも落選に相応しくない。それでも、メッシはW杯を勝ち取った」
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