現地時間12月２日に行なわれたラ・リーガ第15節で、レアル・ソシエダは敵地でオサスナと１-１の引き分けに終わった。公式戦２試合ぶりのスタメン入りとなった久保建英は、フル出場を果たしているが、チームを勝利に導くには至らなかった。
  　開始２分で先制されるも、41分にウマル・サディクの鋭いシュートで追いついた「ラ・レアル」は、攻勢を維持しながら最後まで勝ち越すことはできず。久保は定位置の右ウイングとして、相手の徹底マークに遭いながらも、しばしば持ち味の突破力を発揮し、さらに幾度もフィニッシュにも絡んで、決定機も生み出した。

　現地メディアの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、久保の数々の見せ場を紹介しながら、「日本人選手は最後まで全力を尽くす」とその姿勢を評価し、３点満点の採点ではチーム最高タイの「２」。また、後半の場面で「接触したホアン・モヒカが倒れた際、久保は最初に抗議したが、その後にこのコロンビア人選手の状態が深刻（十字靱帯損傷）であることに気づき、彼を気遣った。タケの、自らの誤りを認めて行動を正す良いアクションだ」と、ここでも久保を褒め称えている。

　同採点とした『AS』紙は、個別評価で「失われたように思われた感覚を取り戻した。特に後半、彼は相手の守備陣にとっては本当に厄介な存在だった」と綴ったものの、一方で別の記事では「この試合での久保のクロスは鋭さに欠け、ゆえにオサスナの守備を引き立たせている」とも指摘した。

　一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保のプレーを「爆発的」と表現し、「彼を止める方法はなかった」と評したが、「そのプレースタイルをゴールに結びつけることはできなかった。彼はボールを要求し、相手を引きつけ、ゴールを試みたが、成功しなかった。非常に強力なシュートも放ったが、相手選手の身体に当たった」と、厳しめに彼の90分間を振り返っている。