現地時間12月14日に行なわれたヨーロッパリーグ（EL）のグループステージ最終節で、ブライトンはマルセイユを終了間際のジョアン・ペドロのゴールにより１-０で下し、逆転での首位通過によってプレーオフを回避し、決勝トーナメント進出を決めた。
  　クラブにとってまたひとつ新たな歴史が創成された一戦、三笘薫は公式戦２試合ぶりの先発出場を飾り、左サイドで奮闘。十八番のドリブル突破の他、正確なクロスが印象的だったが、クラブの公式サイトはジョアン・ペドロのパスを受けてシュートを放ったこと、的確なランによってシモン・アディングラのシュートチャンスを生み出したことなど、その働きが多岐にわたったことを伝えている。

データ専門サイト『WhoScored.com』によれば、「シーガルズ」の背番号22は、このホームゲームでの90分間（フル出場）で、ボールタッチ64回、枠内シュート１本、パス49本（成功27本）、キーパス３本（両チーム単独最多）、ドリブル３回（勝利２回）、ボールロスト２回、空中戦３回（勝利２回）、タックル１回、クリア１回、ファウル３回というスタッツを記録した。

　UEFA（欧州サッカー連盟）の公式サイトが「その典型的な鋭いドリブルでアディングラらにチャンスを提供した」「後半途中からさらに影響力を増した」と伝えた三笘について、現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で、ジョアン・ペドロ、決勝点をアシストしたパスカル・グロス、MVPに選出されたビリー・ギルモア（いずれも８）に次ぐ、チーム２番目タイの「７」。一方、英国公共放送「BBC」でも「7.65」と数字は高かったが、これでもチーム９番目である。

スポーツ専門放送局「EUROSPORT」は、チーム最高タイの「８」とし、さらに三笘を「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」にも選定。寸評では「同情による選出？　そうかもしれない。しかし、この日本代表選手は、ブライトンがゴールの場面以外で見せた全てのプレーに関与した」と綴り、以下のように続けた。

「アディングラととともに、ブライトンに幅広い攻撃を提供し、最初の１分からマルセイユの守備陣を翻弄し、ジョアン・ペドロやグロスが、空いたスペースを活用できるようにした。三笘は直近の15試合で得点しておらず、それを改善する必要があるが、一方で彼はチームのインスピレーションであり、チームの中では、成功を収める上で欠かせない存在だ」