現地時間１月６日に行なわれたセリエA第19節で、ラツィオはウディネーゼを２-１で下して2024年は白星発進となった。鎌田大地は先発出場を果たしたものの、前半のみでのプレーにとどまっている。

　昨夏に加入して以降、ネガティブな評価の方が多く、アジアカップのメンバーからも外れた日本代表MFには、冬の移籍市場での噂も渦巻く中での好パフォーマンスが期待されたが、40分に警告を受けたこともあり、マウリツィオ・サッリ監督から「こういう試合で彼をピッチに残すのはリスキーだった」という理由でハーフタイムに交代を命じられた。

　データ専門サイト『WhoScored.com』によれば、45分間にボールタッチ24回、パス11本（成功７本）、ドリブル１回（成功）、空中戦１回（勝利）、タックル３回（成功２回）、クリア１回、インターセプト１回、ボールロスト１回、ファウル１回というスタッツを記録した鎌田は、惜しいヘッドを含むシュート２本（枠内１本）を放ったものの、残念ながら今回もインパクトを残すことはできなかった。
  　これに対し、現地メディアの評価は軒並み厳しめであり、10点満点の採点では、スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』が「５」で、『Corriere dello Sport』紙は「4.5」。一般紙では『Il Messaggero』、『La Repubblica』、『Il Giornale』、『LIBERO』、『LA NAZIONALE』がいずれも「５」で、『LA STAMPA』は「5.5」、そして『CORRIERE DELLA SERA』は「4.5」をそれぞれ付与。『LA STAMPA』を除けば、いずれもチーム最低評価となっている。

　スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』のイタリア版は「5.5」で、こちらも最低評価。スポーツ専門放送局『EUROSPORT』は「５」を与えるとともに、「絶えず苦戦している。中盤で指揮を執らなければならないにもかかわらず、常に相手に支配されている」という、ネガティブな内容の寸評を綴った。

　デジタル新聞『Roma Today』も、「日本人選手による再び目立たないパフォーマンス。チームの戦術やシステムに適応できず、サッリ監督のメカニズムにも上手く組み込まれていない。そのプレーは不正確で遅く、不器用だった。完全な失敗」と酷評し、採点はこちらも「５」止まりだった。