日本代表

「日本戦は簡単ではないが…」初の決勝T進出を狙うインドネシア。イラク戦から見えた“森保Jの攻略法”を母国メディアが指摘【アジア杯】

THE DIGEST編集部

2024.01.22

アジア杯初の決勝T進出を狙うインドネシア代表(左)に対し、森保監督(右)はどう戦うのか。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)、Getty Images

 カタールで開催されているサッカーのアジアカップ。優勝候補に挙げられている日本代表はグループステージ第2戦でイラク代表と戦い、1-2で敗北した。日本のベスト16進出は、1月24日(日本時間)に対峙するインドネシア代表との最終戦で「引き分け以上」なら決定する。

 イラクに足をすくわれてグループ首位突破の可能性が消滅し、2位通過へと目標を切り替えざるを得なくなった森保ジャパン。だが3戦目に相まみえるインドネシアも、ノックアウトステージへの切符が懸かる大事な一戦であることに変わりはない。

 しかも同国は、いま最もモチベーションが高い。日本がイラクに敗れた19日、インドネシアはベトナムと対戦し、PKで得た虎の子の1点を最後まで守り切り、貴重な勝点3を獲得した。日本戦で史上初のグループステージ突破に挑んでくる。

 鼻息が荒いインドネシアだが、それがいかに困難なミッションであるかは想像に難くない。相手は代表メンバーの顔ぶれがほとんど海外組で占められ、ワールドカップ(W杯)にも7大会連続で出場。他国が羨むほどの選手層や国際大会の実績が示すように、日本が圧倒的な格上に位置付けられていることは明白である。
 
 しかし、インドネシア国内では各メディアによる「打倒・日本」への意気込みが、ひしひしと伝えられている。

 インドネシアの最新ニュースを日夜配信している総合サイト『CNN Indonesia』は、「アジアカップで4度の優勝を果たしている日本は、初戦のベトナムに4-2で勝利したが、そのあと困難に直面した」と振り返り、イラク戦で思わぬ黒星を喫した点を強調。さらに、「日本は、ヘスス・カサスが率いるイラクの強固なディフェンスと、戦略的なゲームプランに対して何もできなかった」と指摘。球際で競り負けするなど、体たらくな戦いぶりだったと酷評している。

 初の決勝トーナメント進出が懸かる運命の日本戦については、「カウンター攻撃を主体とする守備的な試合を、インドネシアも試みる可能性が高い。アジアカップでベスト16進出のチャンスを掴むために、少なくとも勝点1が是が非でも必要だ」と、日本との力の差を認めたうえで試合の行方を展望した。
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顔面骨折の主将も運命の日本戦出場に意欲