久々に公の場で元気な姿を見せた元日本代表監督に喝采が送られている。
現在、カタールで開催されているサッカーのアジアカップ。アジア王座奪還を目指す日本代表は1月24日(日本時間)に、インドネシア代表と決勝トーナメント進出を懸けて激突する。
森保ジャパンが奮闘しているなか、13年前の同大会で日本代表を優勝に導いた指揮官が小さくない話題を呼んでいる。現地20日に行なわれたイタリア1部リーグ・セリエAのウディネーゼ-ACミラン戦のスタジアムにイタリア人のアルベルト・ザッケローニ氏が登場し、両サポーターから大きな拍手が沸き起こった。
90年代後半にウディネーゼの監督に就いたザッケローニ氏は3-4-3という攻撃的なシステムでイタリア・サッカー界に旋風を巻き起こし、同クラブを強豪に引き上げた。その手腕が認められ、98-99シーズンより名門ACミランの監督として招へいされると即スクデット(リーグ優勝)を獲得。その大胆な攻撃サッカーは、イタリア国内だけでなく世界のサッカーシーンに大きなインパクトを与えた。
その後はインテル、ユベントスでも監督として指揮を執り、イタリアのビッグ3を制覇。母国のクラブを中心に渡り歩くと、2010年8月に日本代表監督に就任した。
「ザックジャパン」と称されたチームは、初の公式大会となった11年アジアカップで激闘に次ぐ激闘を繰り広げる。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司らを中心にしぶとく勝ち抜いた日本は決勝でオーストラリアを下し、4度目のアジア王座に輝いた。選手を信頼し、持てる力を存分に引き出した名采配で5大会連続となるワールドカップ(W杯)出場にも導くなど、ザッケローニ氏は日本サッカーの歴史に大きな足跡を残した。
昨年2月に自宅の階段で転倒し、頭部を強打して集中治療室に入っていたことが現地メディアによって報じられたが4月に無事退院。70歳の元監督はこの日、自身の名前が入った「背番号1」のウディネーゼのユニホームを手渡されると、両手を掲げてアピール。古巣から大きな声援が送られた。
この様子をセリエAの公式X英語版『Lega Serie A』が動画を共有。同氏の元気な姿を捉えると、文面に「ミスター・ザッケローニ、あなたの元気な姿を再び見られるのは素晴らしい!」と綴り、驚異的な回復に驚きを隠せなかった。
ザッケローニ氏は、今でも日本サッカーを気にかけている発言をしている。22年カタールW杯で森保ジャパンが優勝経験国のドイツやスペインを撃破した時には、母国のサッカー情報サイト『Numero Diez』のインタビューに「日本はもっと上を目指せるチームだ」と断言。「私が率いていた頃は、アルゼンチンやベルギー、フランスに勝っている。日本代表は優れたテクニックを持ち、チームプレーを好む。さらに良いプレーをするため、すべての材料が揃っている。彼らは、さらに進化できるだろう」と誇らしげに語っていた。
ザッケローニ氏が日本をアジア王者に導いた時と同じカタールの地で、再び頂点を目指している森保ジャパン。かつての指揮官に朗報を届けることはできるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】13年前、日本をアジア杯Vに導いた指揮官の現在の姿
現在、カタールで開催されているサッカーのアジアカップ。アジア王座奪還を目指す日本代表は1月24日(日本時間)に、インドネシア代表と決勝トーナメント進出を懸けて激突する。
森保ジャパンが奮闘しているなか、13年前の同大会で日本代表を優勝に導いた指揮官が小さくない話題を呼んでいる。現地20日に行なわれたイタリア1部リーグ・セリエAのウディネーゼ-ACミラン戦のスタジアムにイタリア人のアルベルト・ザッケローニ氏が登場し、両サポーターから大きな拍手が沸き起こった。
90年代後半にウディネーゼの監督に就いたザッケローニ氏は3-4-3という攻撃的なシステムでイタリア・サッカー界に旋風を巻き起こし、同クラブを強豪に引き上げた。その手腕が認められ、98-99シーズンより名門ACミランの監督として招へいされると即スクデット(リーグ優勝)を獲得。その大胆な攻撃サッカーは、イタリア国内だけでなく世界のサッカーシーンに大きなインパクトを与えた。
その後はインテル、ユベントスでも監督として指揮を執り、イタリアのビッグ3を制覇。母国のクラブを中心に渡り歩くと、2010年8月に日本代表監督に就任した。
「ザックジャパン」と称されたチームは、初の公式大会となった11年アジアカップで激闘に次ぐ激闘を繰り広げる。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司らを中心にしぶとく勝ち抜いた日本は決勝でオーストラリアを下し、4度目のアジア王座に輝いた。選手を信頼し、持てる力を存分に引き出した名采配で5大会連続となるワールドカップ(W杯)出場にも導くなど、ザッケローニ氏は日本サッカーの歴史に大きな足跡を残した。
昨年2月に自宅の階段で転倒し、頭部を強打して集中治療室に入っていたことが現地メディアによって報じられたが4月に無事退院。70歳の元監督はこの日、自身の名前が入った「背番号1」のウディネーゼのユニホームを手渡されると、両手を掲げてアピール。古巣から大きな声援が送られた。
この様子をセリエAの公式X英語版『Lega Serie A』が動画を共有。同氏の元気な姿を捉えると、文面に「ミスター・ザッケローニ、あなたの元気な姿を再び見られるのは素晴らしい!」と綴り、驚異的な回復に驚きを隠せなかった。
ザッケローニ氏は、今でも日本サッカーを気にかけている発言をしている。22年カタールW杯で森保ジャパンが優勝経験国のドイツやスペインを撃破した時には、母国のサッカー情報サイト『Numero Diez』のインタビューに「日本はもっと上を目指せるチームだ」と断言。「私が率いていた頃は、アルゼンチンやベルギー、フランスに勝っている。日本代表は優れたテクニックを持ち、チームプレーを好む。さらに良いプレーをするため、すべての材料が揃っている。彼らは、さらに進化できるだろう」と誇らしげに語っていた。
ザッケローニ氏が日本をアジア王者に導いた時と同じカタールの地で、再び頂点を目指している森保ジャパン。かつての指揮官に朗報を届けることはできるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】13年前、日本をアジア杯Vに導いた指揮官の現在の姿
関連記事
- 「日本戦は簡単ではないが…」初の決勝T進出を狙うインドネシア。イラク戦から見えた“森保Jの攻略法”を母国メディアが指摘【アジア杯】
- 「トップクラスのGKがいない」海外記者が森保Jの“欠点”を痛烈指摘! 若き守護神を「馬鹿げたへま」と辛辣ジャッジも【アジア杯】
- 再び“中東×スペイン人監督”にやられた森保ジャパン。海外メディア&ネットも「日本キラー」の手腕に注目!【アジア杯】
- 「完璧に近い内容で圧倒した!」森保Jを撃破したイラクに中東メディア賛辞止まず! 日本に競り勝った”気迫”を鋭く指摘【アジア杯】
- 森保ジャパンを「自信過剰」「適応力不足」とぶった斬る中国メディア 「指揮官は自尊心を過大評価していた」とチクリ【アジア杯】