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ロンドン五輪決勝以来の対戦に英メディア熱視線!4強を懸けたアメリカ戦に挑む、なでしこJに「最も技術力に恵まれた国のひとつ」と評価【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.02

2大会連続の8強入りを決めたなでしこジャパン。相手は強敵アメリカだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 パリ五輪、サッカー女子は1次リーグの戦いを終え、日本代表「なでしこジャパン」は2勝1敗、勝点6、C組2位の成績で決勝トーナメント進出を決めた。8月3日、準々決勝でアメリカ代表と対戦する。

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 かつてワールドカップ(W杯)やオリンピックの舞台で頂点を争ってきた日本、アメリカの両国が、パリ五輪ではベスト4を懸けて戦うことになる。1次リーグで3連勝を飾り勢いに乗るアメリカに対し、日本もスペインには敗れたものの粘りのある戦いを披露し、ブラジル、ナイジェリアを撃破。好調のチーム同士による顔合わせと言えるだろう。

 五輪では2012年のロンドン大会決勝以来となる対戦が決定し、海外メディアもこのカードに高い関心を寄せている。
 
 英メディア『GIVEMESPORT』は7月31日、日本vsアメリカ戦を展望する特集記事を配信。その中で、両国のここまでの戦いを評しており、3連勝のアメリカについては「完璧なスタートを切った」と評する一方で、日本にも「これまでの6ゴールは、6人の選手によるもの」と綴っている。

 また、日本がアメリカを降して頂点に上り詰めた2011年ドイツW杯や、ロンドン五輪、2015年のカナダW杯での両国の試合結果にも触れながら、「2011年から2015年にかけての米国との激戦以来、日本女子チームは再びその高みに到達するのに苦労してきた」と近年の日本の国際舞台での戦いぶりに言及。「2016年リオデジャネイロ・オリンピックの出場権を逃した後、2019年ワールドカップ(ベスト16)と2023年ワールドカップ(準々決勝)の両方で、決勝トーナメントで敗退し、2021年東京オリンピック(準々決勝)でも敗退した」と振り返った。

 その上で同メディアは日本に対し、「それでも、国際女子サッカー界で最も技術力に恵まれた国の一つであり、その優れたスキルのおかげで、効果的な攻撃を行なうことができる」と指摘。加えて「これに選手の高い労働量と戦術的組織力を組み合わせると、なぜ日本が米国やその他のサッカー強国にうまく挑戦できたのかが明らかになる」などと論じている。

 今回のトピックでは、それぞれの現状を踏まえ、「勢いに乗っているアメリカチームは、再び日本を破るだけの総合力を備えている」として、アメリカの優位を主張している。だが初戦黒星の後、連勝で勝ち上がった日本も、自信を漲らせて8強の戦いに臨むはずだ。今回のパリ五輪では果たして、両国の長い対戦の歴史に、どのようなページが加わることになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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